中ロ企業が鉄鋼業クラスター形成プロジェクトの意向書に署名

2018年01月18日

エリナのささやき

阪神大震災の直後に神戸と芦屋に出張したのは、もう23年も前になるのですね。踏みつぶされたようなマンション群を縫うように歩いた記憶が蘇ります。父方のいとこが住む銀行寮に泊まらせていただいたのですが、その亡父の誕生日が大震災の翌日の18日だったことに今になって気付きました。関西出身の亡父は、仕事を通じて神戸の復旧になんとか力になりたかったのでしょう。▼写真(↓)は東北、3.11の浸水深。▼今日の海外ビジネス情報は極東の鉄鋼業での中ロ協力の話題など。日本海側のニュースは福井から「県内免税店数、最下位を脱出 3年で20倍、69店に」(福井新聞1月12日)。

海外ビジネス情報

◇中ロ企業が鉄鋼業クラスター形成プロジェクトの意向書に署名

「アムールメタル」工場(コムソモリスク・ナ・アムーレ市)を傘下に置くToreks-Khabarovsk社と、ロシア極東の鉄鋼業クラスター形成プロジェクトの実施を計画してきた中国人投資家連合の利益を代表する香港のDebang Guangdong International社(Hebei Luanhe Group傘下)が、意向書に署名した。

このプロジェクトの実行は、高次加工品の製造と、ロシア国内市場、東南アジア諸国、太平洋地域諸国の市場でのその販売を目的としている。

ロシアにとって、このプロジェクトの実施から得る主な利益は、税収と現地における雇用創出だ。Debang Guangdong internationalの社長は、このプロジェクトはコムソモリスクに5万~8万人の新規雇用を創出するとみている。

「現在、アムールメタルは生産力の半分の操業だ。工場は2つの製造ラインをもっており、それぞれの鉄鋼製品の年間最大生産力は100万トンだ。工場は、今後の工場の拡大が期待できるだけの必要なインフラをすべて備えている。本プロジェクトの実行には意向書の当事者双方にとっても、ロシア極東地域全体にとっても重要な意義がある」と企業グループToreksのパーベル・バリスキー会長は述べた。

プロジェクトの第1段階は生産施設の整備で、その年間生産力は最大で100万トンになる。この段階で5万ドル程度の投資が予定されている。製造活動はロシア連邦の現行の環境保全基準をすべて満たすものになる。第2段階では500万トンまで、第3段階では1000万トンまでの生産力の拡大が予定されている。(極東開発省HP 1月9日)

 

◇内モンゴル自治区でトゥグルグが自由交換通貨に

内モンゴル自治区北東部のフルンボイル市では、トゥグルグが自由交換可能通貨になりつつある。

フルンボイルの陳智・常務副市長は、モンゴル・ロシア・中国の通貨の交換税を免除する新法規の施行が、両替時の追加コストの削減や3カ国との貿易、観光業の発展に好影響を及ぼすだろうと述べた。(MONTSAME 1月10日)