モンゴルへのトゥグルグ越境支払業務 中国で初めて実現
2018年01月29日
エリナのささやき
新潟自慢のコンサートホール「りゅーとぴあ」が1998年10月に開館してから初めて、パイプオルガンのオーバーホールをしています。先週末に限ってその様子を見られるとあって、出かけてきました。作業は、製作したスペイン・グレンツィング社が2月末まで2300万円かけて行っているのだとか。見られると言っても、4843本もあるというパイプの埃を掃除機で吸い取ったりする作業は裏側で静かに行われているので、その時は組んだ足場の奥で作業用の灯りがともっているのが見えるだけでした。でも、普段は写真撮影できない場内をパチリ。▼きょうの日本海側地方のニュースは山形から「村山産業高、モンゴルの学校と協定締結へ」(山形新聞1月24日)。海外ビジネス情報は、中国・モンゴル間でのトゥグルグ建決済の話題など。
海外ビジネス情報
◇モンゴルへのトゥグルグ越境支払業務 中国で初めて実現
中国人民銀行フフホトセンター支店によれば、数日前、3000万トゥグルグの現金が内モンゴル・エレンホト口岸から出国してモンゴル銀行に運ばれたことにより、中国国内で初めてのモンゴルへのトゥグルグ現金越境支払業務が成功裏に実現された。これはエレンホト口岸でのトゥグルグ決済方式が全面的に導入されたことを意味している。
近年、「一帯一路」をさらに推進し「中モロ経済回廊」の建設の歩みを加速させることにともない、中モ両国は貿易面で迅速な発展を遂げた。貿易決済コスト削減と為替レートリスク回避のため、両国の取引先はトゥグルグ決済の需要を高めてきた。内モンゴル自治区は中国人民銀行と外貨管理部門の大きな支援の下で、エレンホト口岸を中心にトゥグルグ決済のルートを切り開こうとしてきた。
初の中国国内へのトゥグルグ調達業務に次いで、今回モンゴルへの支払いが実現したことで、トゥグルグの双方向越境調達方式が正式に達成された。同時に、モンゴルへのトゥグルグ現金支払いの実現は、中モ両国の銀行が進めている両国通貨建て決済をさらに便利にし、「中モロ経済回廊」の建設の促進と両国の経済・貿易協力の強化に現実的な意義を持つ。(内モンゴル日報1月18日)
◇浮体式原発は6月に現地に到着
チュコト自治管区のロマン・コピン知事と原子力発電コンツェルン「ロスエネルゴアトム」のアンドレイ・ペトロフ社長が17日、会談した。コピン知事は、ペベク市に世界初の浮体式原子力発電所ができることを受け、原発職員の生活環境整備のための連携について協議することを提唱した。ペトロフ社長によれば、浮体式原子力発電所は核燃料の搬入と係留テストのために今年6月にムルマンスクに届く。2019年6月には浮体式原発は仕向港のペベクに到着するという。
浮体式原発の運転を担当する人員の総数は305人になり、そのうち80人は原発の当直要員だ。人員数に関する情報、さらに住宅の必要性がこれから確認される。原発の職員にサービスを提供するために、既存の住宅、医療機関、教育機関が活用される。
ロシアの北限の港、チュコト自治管区のペベクでの浮体式原発の建設は国家プログラム「原子力発電産業の振興」のロシア極東専門の章に含まれている。浮体式原発建設は「ロスエネルゴアトム」が独自に負担する。発電ユニットの建設費は215億ルーブルで、沿岸のインフラは国家プログラムの資金(50億ルーブル)を使って整備される。(極東開発省HP、チュコト自治管区政府HP 1月18日)