中ロ東部天然ガスパイプラインプロジェクト着工に全力
2018年03月07日
エリナのささやき
南北首脳会談が4月末に行われることになったというニュースが飛び込んできました。金正恩氏は一転、「非核化は先代の遺訓」とし、米韓合同軍事演習の実施にも理解を示したということです。制裁により台所事情が深刻化する北朝鮮と、核が現実問題としてのしかかる韓国との、想定範囲内の合意なのでしょう。問題はこれから先。日本、アメリカ、中国、ロシアはどう動くのか。核査察はあるのか。さて…。▼足元の日本海側のニュースは鳥取県から「モンゴルから就労者受け入れ 日南町パイロット事業」(山陰中央新報3月3日)。海外ビジネス情報は、ロシアからの天然ガスパイプラインについて中国側で気合が入っている様子が伝えられています。▼1996年、豆満江の北朝鮮側国境・元汀で越境を待つ国際色豊かな視察メンバーたち。
海外ビジネス情報
◇中ロ東部天然ガスパイプラインプロジェクト着工に全力
2月26日、李海涛・黒龍江省副省長が大慶で中ロ東部天然ガスパイプライン建設現場会議を開催し、工事中に遭遇する問題の解決方法を検討し、実施速度を速め、省内の部分については5月末までに全面的に着工するよう求めた。さらに、中ロ天然ガスパイプラインの建設は中ロ両国が戦略的協力パートナーシップを深めていく重要な成果であり、各部局は政治的な立場から国家エネルギー安全戦略のために奉仕し、黒龍江省の経済社会発展と人々の生活改善に責任を持つという原則に立って職責を積極的に果たし、工事を全力でやるようにと強調した。省直属の部局と沿線の各市・県・区は意思疎通して協力し、土地の強制買い上げや立ち退きなどの審査を行い、法律に基づいた基準で補償を行い、権利者の合法的な権利を保証し、社会の安定を図るよう努力しなければならないとした。
中ロ東部天然ガスパイプライン工事は黒龍江省黒河市の中ロ国境地域を起点とし、9つの省市区を経由して上海に至るまでの3371キロに及ぶ。そのうち、黒河-長嶺間(黒龍江省)と省内の天然ガスパイプラインを接続して、町や工業、発電の燃料に必要な天然ガスの主要な供給源とし、2019年末までに黒龍江省内の部分の工事を完成させて供用開始する計画だ。(黒龍江日報2月27日)