ロシアと北朝鮮を浮橋で結ぶ

2018年03月29日

エリナのささやき

ドイツのコンサルタント会社Mercerによる「生活の質(Quality of Life)が高い街のランキング」で、ウィーンが9年連続で1位に選ばれた。2位チューリッヒ、3位ミュンヘン…と欧州の都市が続く中で、同率3位にオークランド(ニュージーランド)、5位にバンクーバー(カナダ)、10位にシドニー(オーストラリア)が入っていて、なるほどなぁ。▼日本で最高位は東京と神戸の50位。世界230都市のランキングですから、新潟などは対象外なのがちょっと残念。今日の日本海側のニュースは石川県から「金沢で東アジア文化都市交流 日中韓、茶席でほっと」(北陸中日新聞3月25日)。海外ビジネス情報はロシアと北朝鮮を橋で結ぼうとする話題。▼ウィーン郊外、“ベートーヴェンの小道”あたりの住宅はいかにも生活の質が高そう。

海外ビジネス情報

◇ロシアと北朝鮮を浮橋で結ぶ

ロシアと北朝鮮の間の自動車道の建設を特設作業部会が検討していることを、アレクサンドル・ガルシカ・ロシア連邦極東開発大臣が21日、ロシア代表団公式訪朝の枠内で行われた盧斗哲・副首相兼国家計画委委員長との会談で述べた。この二者会談は、貿易経済・科学技術に関するロシア・北朝鮮政府間委員会第8回会合の後で行われた。

「我々にはロシアと北朝鮮の二国間協力の前向きな例がある。順調に動いている経済協力の例一つが『ハサン-羅津』鉄道プロジェクトだ。3月初旬のウラジオストクでの韓国大統領付属北方経済協力委員会の宋永吉委員長との協議で、韓国側は同プロジェクトに合流する可能性を積極的に探っており、プロジェクトを3者方式にしたいとの要望を伝えてきた」(ガルシカ大臣)。

盧副首相は、ロ朝貿易経済関係の拡大強化のもう一つの要素になりうるのが、両国間の横断道の建設だと述べた。「北朝鮮と中国の間には23カ所の自動車道検問所があるが、ロシアとの間には一つもない。現在、ロシア極東から輸入の際、物資は対ロ国境ではなく対中国境を通っている。図們江を渡る橋梁を建設する可能性の検討が不可欠だ」と盧副首相は指摘した。盧副首相はさらに、既存の鉄橋を修復し、自動車も通れるようにすることが可能だとも述べた。

「このような橋梁建設問題を検討するよう、ロシア政府からロシア連邦運輸省に指示が出された。既に作業部会が設置された。手始めに、我々は浮橋建設を検討している」とガルシカ大臣は述べた。ガルシカ大臣は盧副首相に対し、この方面で見込まれる貨物量のデータをできるだけ早期に作業部会に提出するよう関連省庁に指示し、この作業部会の活動に積極的に参加するよう北朝鮮の運輸省に指示するよう、要請した。(極東開発省HP3月21日)