ロシアの原油輸入が外国貿易の最大の推進力に
2018年05月16日
エリナのささやき
今朝は恒例の朝食会。ゲストスピーカーは第四銀行から中国、ベトナム、タイに派遣された3人、各国事情を報告しました。中国からは、キャッシュレス社会と無人店舗を組み合わせた新しい小売業態の浸透ぶりが紹介されました。中国ではいまやQRコードなどを利用したスマホ決済が中心で、クレジットカードやデビッドカードも影が薄れ、現金もほとんど使えないとか。現金やクレジットカード派の日本や欧州の観光客には困った事態ですね。▼今日の日本海側のニュースは、その中国からのインバウンド効果「中国・奥凱航空天津-青森便 波及効果19億6千万円」(東奥日報5月12日)。海外ビジネス情報は、黒龍江省の貿易に占める原油輸入の大きさが報じられています。▼最近売り出し中の「海の京都」。日本人にもなじみの薄かった漁村でも、バス停には丁寧な英語表記が。
海外ビジネス情報
◇ロシアの原油輸入が外国貿易の最大の推進力に
今年の第1四半期、黒龍江省の外国貿易の輸出入総額は安定して成長の勢いをみせている。ハルビン税関の統計によれば、今期の黒龍江省の輸出入総額は384.3億元で、輸出が61.9億元、輸入が322.4億元だった。昨年同期より34.3%増え、同時期の全国輸出入増加率を24.9ポイント上回り、全国第5位となった。東北4省区の中では総額で第2位、伸び幅で第1位、4省区の中で唯一2桁の成長を達成した。
2018年1月1日0時、漠河原油輸送ステーションのバルブがゆっくりと開けられ、ロシア産原油が中ロ原油パイプライン第2線を流れ、漠河から大慶林源精製所まで送られ始めた。これにより、中ロパイプラインによる原油の大幅追加輸入が始まり、輸入量はこれまでの1500万トンから3000万トンに増加した。これが全省の外国貿易増加の要因となった。第1四半期の黒龍江省とロシアの輸出入総額は271.4億元で全輸出入総額の70.6%を占め、前年同期比47.7%増え、全省の輸出入増加率より13.4ポイント上回った。(黒龍江日報5月2日)