ロ朝間の架橋 6月にも技術者レベルの会合
2018年05月17日
エリナのささやき
韓米合同の軍事演習のお陰で、米朝首脳会談の開催に黄信号が。両国首脳とも、その行動の予測がつかないことにかけては一歩も譲りません。6月7日のERINA賛助会セミナー「南北・中朝関係の進展と今後の展開-米朝首脳会談をにらんで」、主催者ながらぜひ講演を聞いてみたいものです。▼今日の日本海側のニュースは、「各国の教職員が現状と課題語る 上教大で意見交換」(新潟日報5月15日)。1年前の賛助会セミナーで講演していただいた上教大の釜田先生も活躍されているのでしょう。▼海外ビジネス情報は、ロ朝間に自動車橋を架けようという話題。豆満江に近いロシア・ポシェット港からは天橋立そっくりのナジモフ岬の景観が見晴らせたなぁ、と思い出す“股のぞき”的1枚。クラクラしてくる。
海外ビジネス情報
◇ロ朝間の架橋 6月にも技術者レベルの会合
ロシアと北朝鮮の技術者が6月、両国の間に自動車用橋梁を建設する件で協議する。北朝鮮側が労働力と建築資材の一部を、ロシア側が建設に必要な機材と資材を提供する。
双方は既にプロジェクトの実施に関する一連の会合を開いてきた。「今後は、機材や資材の数などあらゆる工学上のデータ、を計算し、工期を決めることができる専門家の協議を行う必要がある。このような協議を6月にも行うことにしている」と、アレクサンドル・クルティコフ極東開発省次官は説明した。アレクサンドル・ガルシカ極東開発大臣はこれまでに、この種の交通インフラ整備の試算が東方経済フォーラムまでに双方によって検討される、と述べている。
ガルシカ大臣はこの春の北朝鮮訪問の際、図們(豆満)江を横断する自動車用橋梁の建設について発表した。大臣はこの問題を盧斗哲・内閣副総理兼国家計画委員会委員長と協議した。この二者会談は、ロシア・北朝鮮貿易経済・科学技術協力に関する政府間委員会第8回会合の直後に行われた。この会談で蘆副総理は、この橋の建設がロ朝の貿易経済関係の拡大発展のもう一つの要素になりうると指摘した。「北朝鮮と中国の間には23本の自動車用橋梁があるが、ロシアとは1本もない。現在、ロシア極東からの物資は輸入の際、対ロ国境ではなく、対中国境を経由している。これは輸送経路を大幅に長くしている」。(極東開発省HP 5月3日)