中国東最北端の高速鉄道 ハルビン-牡丹江旅客専用線全線完成
2018年05月23日
エリナのささやき
日大のアメリカンフットボール部の選手の記者会見の様子を見て、戦中の特攻隊を連想してしまいました。戦中の日本国指導も、今の日本国の指導部も、日大指導部も、どうしたものでしょう。▼今日の海外ビジネス情報は、中国から2題。一帯一路と東北振興があいまって、中国東北地域の物流事情はずいぶんよくなっているようですが、社会経済の沈滞感からは抜け出せるのでしょうか。▼昨年の奥能登芸術祭。廃線になった能登線からも何か新しい可能性が…。さぁ、がんばろう。
海外ビジネス情報
◇中国東最北端の高速鉄道 ハルビン-牡丹江旅客専用線全線完成
5月10日、ハルビンから牡丹江までの旅客専用線の愛民トンネル出口の施工現場で、レール敷設機が500メートルの最後のレールを線路に敷設し、全線のレール敷設が完成した。
この路線は中国の『中長期鉄道網規画』における「八縦八横」高速鉄道網のなかで最も北方で「横」方向を構成している。全長292.995キロメートル、設計時速は250キロで、沿線にはハルビン、新香坊北、阿城北、帽児山西、尚志南、一面坡北、葦河西、亜布力西、横道河子東、海林北、牡丹江の11駅がある。完成後、ハルビンから牡丹江までの運行時間は現在の5時間から1時間20分に短縮される。
この旅客専用線は高地寒冷地域においては初めて自国で設計したCRTSⅢ型板式の砂利なしレールを採用し、冬季に施工された。主要な部分の工事が完了し、8月には試験調整段階に入る。(黒龍江日報5月11日)
◇中ロ貿易総額 今年は1000億ドルを超える見込み
中国商務部の高峰報道官は10日の記者会見で、中国・ロシア間の貿易が比較的速いスピードで拡大を続ける要素が増えつつあり、両国間の貿易総額は今年二ケタ成長を維持し、1000億ドルを超える見込みだと発表した。
税関統計によれば、今年最初の4カ月で中ロ間の貿易総額は312億ドルを達成し、前年同期比約30%増となった。高峰報道官は、中ロ間の貿易が急速に拡大している要因について以下のように述べた。
第一に、ロシア経済と市場の需要が好転・回復したことによって、中国の1~4月の対ロシア輸出が前年同期比21%増となったこと。第二に、中国がロシアから輸入した太宗貨物の価格と数量がともに上昇したこと。ロシア側の統計によれば、同時期のロシアから中国へのパイプラインによる原油輸出量は1240万トンに達し、前年同期比47%増となった。ロシアは数カ月連続で中国最大の原油供給国になっている。第三に、両国の貿易における新たな成長エンジンが絶えず出現していること。中ロ両国が農産物の相互市場への参入協力を推進し、今年第1四半期のロシアの対中農産物輸出が前年同期比35.3%増を実現した。そのほか、中国の対ロシア投資・請負工事協力が急速に拡大し、エネルギー・原子力・宇宙開発・インフラ施設などの戦略的な大規模プロジェクトが着実に推進されたことが両国の貿易拡大に拍車をかけた。(黒龍江日報5月11日)