中ロ国境地域の銀行が金融環境を改善中
2018年06月11日
エリナのささやき
新しい新潟県知事が決まりました。競り合った両候補とも「いい人」という評判だったように思いますが、政治は「いい人」だけでは回らないとも言われます。空白が目立った新潟県政をしっかり立て直していかなければ。▼開票結果を待つ両陣営のテレビ画像が両極端でした。一方はほぼ男性、他方はほぼ女性。残念な構図ですね。世界でもっとも住みやすい街の一つ、ウィーンでは市長が交替し、市長ら新政権メンバー8人の写真を見ると、男女各4人ずつ。▼明日はシンガポール(↓)で米朝会談の予定。どこで会談があるのかな。今日の海外ビジネス情報は、中ロ国境で進む銀行協力の話題。
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◇中ロ国境地域の銀行が金融環境を改善中
黒龍江省黒河市で、中ロの国境地域の銀行と企業の連携に関する会議が開かれた。両国の銀行及び企業の関係者、約200人が出席した。
この会議では、金融環境の改善・強化こそが、中国とロシアの投資及び貿易経済交流の拡大強化の前提であることが強調された。双方には金融環境の監督を強化し、それを管理調整する責任がある。両国は共に、金融部門に影響を及ぼす問題を解決し、中ロ金融協力の現実的土台を常に強化して行かなければならない。中国とロシアは力を結集して融資システムを立ち上げ、正当な信頼獲得の奨励システムと、信頼喪失の処罰システムを構築し、さらに両国間の金融情報の交換を進展させる必要がある。
現在、5行(中国建設銀行黒河支店、黒河農業銀行、ロシア貯蓄銀行、アジア太平洋銀行、東方エクスプレス銀行)が人民元建てコルレス口座を開設済みだ。黒河農業銀行が黒龍江省で最初に人民元建て国際決済情報管理システムのアクセスを得、黒河市で初めてロシアの銀行との金融業務を開始し、7600万元相当の資金をロシアの銀行のために準備した。
事前の交流と連携会議のおかげで、中国農業発展銀行ほか8行が、黒河市の建設・開発会社「ジンルンガン」及び20社と融資提携する意向を表明し、融資提携意向書に署名した。融資金額は1兆2110億元になる。龍江銀行股份有限公司とロシアのATB銀行は送金日数と金額、資金の受け渡し手続きについて合意し、人民元の売買連携に関する覚書に署名した。(ロシースカヤ・ガゼータ6月1日)