シベリア鉄道を使った日本発のコンテナの試験輸送が行われた

2018年09月04日

エリナのささやき

久しぶりにロータリークラブ例会に招かれ、北東アジアの話をさせていただきました。国家を歌い(久しぶり)、「奉仕の理想」を歌い(歌ったふり)、皆で握手し合い、さまざまな報告の中や奨学生のあいさつがあり…さまざまなセレモニーが30分ほどの間にスムーズかつ結構ユーモアもありながら進みます。普段、シンポジウムや国際会議ばかりやっていると、どこか背中を無理に伸ばしているような自分がいたのかなぁ、と感じます。なるべく自然体で卓話をさせていただきました。▼今日の海外ビジネス情報は、日本発ボストーチヌイ港経由シベリア鉄道利用の高速かつ安全なコンテナ試験輸送の話題など。▼ボストーチヌイ港手前の踏切で列車の通過を待つ風景。

海外ビジネス情報

◇シベリア鉄道を使った日本発のコンテナの試験輸送が行われた

Vostochnaya Stevedore Company(VSC、「グローバル・ポート」傘下)が、高速コンテナ列車で、シベリア鉄道を使って日本発の貨物を積んだ試験用コンテナを、沿海地方ボストーチヌイ港の自社ターミナルから発送した。同社広報室によれば、列車のフォワーダーは(株)トランスコンテナ社だ。

試験用コンテナの追跡ルートは、日本の神戸港-VSCターミナル(ボストーチヌイ港)-極東鉄道支社ナホトカ・ボストーチナヤ駅-モスクワ鉄道支社ボルシノ駅となっている。

「この輸送は、デリケートな輸送を必要とする貨物を、高速コンテナ列車でシベリア鉄道を使って日本からロシア、欧州へ運ぶための条件を特定するはずだ。発送は、(株)ロシア鉄道のアレクサンドル・ミシャリン第一副社長が招集した会議の決定の枠内で組織された」と広報資料には記されている。

貨物のモニタリングのために、全てのコンテナ追跡行程でGPSモジュール付の電子シールGlonassがコンテナに貼られた。さらに、道中の温度や振動レベルを記録する専用のセンサーも、コンテナの中に取り付けられている。

広報室の説明によると、日本製のノンアルコール炭酸飲料のコンテナ1個が8月18日に神戸港を出発し、21日にVSCで荷卸しされた。ターミナルでの通関手続きを経て24日にコンテナは台車に載せられ、高速コンテナ列車で仕向駅に発送された。ボルシノ駅のおおよその到着日は8月31日となっている。

ボストーチヌイ港のVSCコンテナターミナルはロシア極東最大で、ロシアの重要ターミナルの一つだ。作業能力は年間65万TEU。さらにVSCは石炭の積み替えも行っている。市場参加者データによると、VSCは2017年に約160万トンの石炭を積み替えた。

「グローバル・ポート」はロシア最大のコンテナターミナルオペレーター。同グループの資産はバルト三国、ロシア極東に立地する。同社はロシア国内で5つ、フィンランドで2つのターミナルを経営している。(インターファクス8月27日)

◇ハバ産の飲料 日中韓への輸出も視野に

レシピライセンスで製造されている飲料「クスン(Kusun)」が大量生産されることを、ハバロフスク地方のニコライ・クレツ商務・食品・加工業大臣が発表した(訳注:クスンはアムール地域の少数民族のレシピを基に考案された栄養ドリンク。ロシア極東の森林のエゾウコギ、朝鮮人参、チャーガ、ハーブを使っている)。

「クスンはロシア極東のクリーンな原料から作っている。8月25日にこの飲料の大量生産が始まった」とクレツ大臣は述べた。大臣によれば、これは10カ月で飲料の商標が作られ、投資家(発注者と生産者)が見つかった稀有なケースだ。

「投資元はロシア極東最大の小売りチェーンで、ハバロフスク地方に拠点を置くGKネバダだ。飲料は、タイガ社の工場で製造される。生産も地元だということが、我々にとって非常に大事だった。なぜなら、さらに新規雇用が創出され、新たな税収が加わるからだ」と大臣は述べた。

第1段階では、ハバロフスク地方とロシア極東の小売りチェーンでの「クスン」の販売が予定されている。「既に2万1000リットル分の注文がある。また、中国や韓国、日本の市場に進出するという期待は大きい」とクレツ大臣は話した。(インターファクス8月27日)