アムール州が地域のガス化の準備をしている

2018年09月11日

エリナのささやき

大地の芸術祭でおなじみの作家・磯部行久さんは、いつも越後妻有の自然、河川、大地などを視覚化するような作品を提示しています。今回はこれ(↓)。戦前につくられた東京電力の水力発電所に向かう地下水路を地上に可視化した作品なのだとか。いわば水力発電のパイプラインですね。主に東北電力の管轄下にある新潟県内には、柏崎刈羽の原子力発電所だけでなく、東京電力の水力発電所が7カ所もあるそうです。新潟と東電の微妙な関係がここにもあったなんて…。▼今日の海外ビジネス情報は、ガスパイプライン「シベリアの力」の稼働を控えたロシア・アムール州でのガス化の話題など。日本海側のニュースは金沢から「外国人観光客に5%現金還元 きょうからエムザで」(北陸中日新聞9月1日)。

海外ビジネス情報

◇アムール州が地域のガス化の準備をしている

2019年末に予定されている幹線ガスパイプライン「シベリアの力」の稼働を始めた後、地域のガス化に係る大規模な作業が始まるとアムール州政府広報室が伝えている。

アムール州経済発展省では現在、州のガスの受け入れ準備を進めており、ガス化計画と関連法案を策定中だ。ボイラーからガスに転換した後は、アムール州では暖房料金の大幅な値下げが予想されている。

スボボドヌイ市とツィオルコフスキー市が最初にガス化される。これは、全ロシア的案件かつ大統領案件の、戦略的に重要な施設が都市周辺に立地していることと関係している。これらは「ボストーチヌイ」宇宙基地とアムールガス加工工場だ。さらに、幹線ガスパイプライン沿いの9つの自治体(ティンダ地区とティンダ市、スコボロジノ地区、マグダガチ地区、シマノフスク地区とシマノフスク市、スボボドヌイ地区、ブラゴベシチェンスク地区とブラゴベシチェンスク市)がガス化される。合計するとこれはアムール州の約350の集落で、全体の約61%に相当する。

アムール川左岸の自治体は、スボボドヌイ市からハバロフスク市までのガスパイプライン建設をガスプロムが決定した後でガス化される。専門家の分析では、これは2025年以降になる見通しだ。(極東開発省8月31日)

 

◇ロ極東に有名大学の分校ができる

ロシア極東に国内有名大学6校の分校が12校開設される。

今年と来年に、グープキン記念ロシア国立石油ガス大学が分校を3つ開設する。サハリン国立大学(サハリン州)には石油工学、太平洋国立大学(ハバロフスク地方)には化学技術・石油工学、アムール国立大学(アムール州)には化学技術に関する分校ができる。

モスクワ航空大学(国立研究所)は年内に、アムール国立大学にロケットシステム、宇宙飛行学、ロケット及び宇宙ロケットシステムの設計・製作・使用関連の分校をつくる。さらに2020年にコムソモリスク・ナ・アムーレ国立大学(ハバロフスク地方)に航空機・ヘリコプター製作関連の学科をつくる。

M.K.アモーソフ記念北東連邦大学には、極東連邦管区の重要経済部門向け人材育成連邦プログラムに沿って、有名大学2校の分校が開設される。2020年にはサンクトペテルブルク国立情報技術・機械・光学大学の分校ができる。そこでは情報セキュリティと応用物理学方面の専門家が養成される。2021年には国立研究大学高等経済学院の経済、人材マネジメントを専門とする分校が開校する。

2021年にはサンクトペテルブルク国立情報技術・機械・光学大学がプログラム工学、情報セキュリティの分校を、ハバロフスク地方の太平洋国立大学と沿海地方の極東連邦大学に開設する。

さらに高等経済学院が経済学系の分校をもう一つ、2019年に極東連邦大学に開設する。

2020年にはモスクワ国際関係大学が極東連邦大学に国際関係、外国研究関連の分校を開設し、太平洋国立大学にはゲルツェン記念ロシア国立教育大学が教育学の分校を開設する。

各大学の分校は、極東重要経済部門人材育成・労働市場若者支援プログラム(2025年まで)の枠内で開設される。このプログラムは2018年8月18日にメドベージェフ首相の承認を得た。(極東開発省HP 9月4日)