モンゴル国通商代表部がウラジオに開設される

2018年09月21日

エリナのささやき

日本ではヨーロッパのニュースがあまり伝わってこないだけに、NHK-BSで放送される世界のニュースは、暇を見てはチェックしたいものです。でも、ザルツブルクで行われた英国のEU離脱交渉は、さすがにずいぶん報道されています。このままでは10月までの合意が難しいどころか、来年には一方的な離脱で大混乱しかねない雰囲気です。▼紆余曲折がつきものの国際関係。北東アジア各国に米国を交えた関係も複雑ですが、今日の海外ビジネス情報では、ウラジオストクにモンゴルの通商代表部が設置される予定だとか。日本海側のニュースでも「新千歳-ウラジオ間 12月からウラル航空が定期便」(北海道新聞9月15日)と、ウラジオがらみ。ウラジオ-新潟線の定期化復活は厳しそうですね。▼暗雲ただよう感じのザルツブルク(↓)。

海外ビジネス情報

 

◇モンゴル国通商代表部がウラジオに開設される

モンゴルのバトトルガ大統領は、ウラジオストクにモンゴルの通商代表部を開設するプランについて、プーチン大統領との会談で説明した。

ロシアとモンゴルの協力にとっての新たなチャンスを開くのが、東方経済フォーラム(EEF)だとモンゴル国大統領は考えている。バトトルガ大統領はEEFには2回目の参加だ。同大統領は、モンゴルが対ロ関係を優先していると述べた。「我々は戦略的パートナーシップの強化とそれに新しい内容を加えることに賛成だ」とモンゴルの大統領は語気を強めた。昨年のEEFで双方が合意した「モンゴル・ロシアイニシアティブ2018」は順調に推進された。また、EEF-2017では、両国の戦略的パートナーシップの拡大にとって重要な、鉄道貨物のトランジット輸送条件に関する政府間協定が署名された。「この協定書の署名によって、モンゴルにとって新しい協力の可能性が開けた」とバトトルガ大統領は明言した。(極東開発省9月12日)

 

◇鞍山、「一帯一路」建設に優遇政策 「フォーチュン500」企業に最高500万元

鞍山市商務局によると先頃、鞍山市が「全面的な開放の新構築を加速し、全面的な振興を牽引することに関する実施意見』(以下「意見」)を発表した。「意見」によれば、鞍山市は「一帯一路」建設に参加することを目標に、優遇政策・措置の完備、開放システムの最適化・グレードアップ、開放型近代的産業システムの建設などを含む9つの分野、計36項目の内容に力を入れ、全面的な開放を通じて全面的な振興を成し遂げる。

鞍山市は「双招双引」(企業と人材を誘致する)優遇政策を完備し、国際協力のプラットホームを十分に利用し、プロジェクトの誘致と高い発展を実現するために強力な支援を提供する。外資プロジェクトを対象とする財政支援を拡大し、外資企業の資金申請を積極的にサポートすると同時に、市の財政支援政策を着実に実行する。2018年から2020年にかけて、フォーチュン500社の企業が鞍山で設立する設立年の外資実際投資額が500万ドルを超える製造業と近代的サービス業のプロジェクト(不動産、金融プロジェクトは除く)、設立年の外資実際投資額が3000万ドルを超える新しいプロジェクト、ならびに設立年の外資実際投資額が2000万ドルを超える増資プロジェクトに対し、市は設立年の外資実際投資額の2%より低くない割合で最大は500万元までの財政支援を行う。そのほか、多国籍企業が本社を鞍山に設置し、関係審査に合格し、また、設置年の外資実際投資額が1000万ドルを超えるものには、市は設置年の外資実際投資額の2%より低くない割合で300万元までの財政支援をする。(遼寧日報9月12日)