モンゴルの医学生が無償で日本に留学できる
2018年11月12日
エリナのささやき
トランプ大統領がパリでの追悼式典を「雨だから」とキャンセルしたおかげで、1918年11月11日が第一次世界大戦停戦記念日だったことを思い出させてくれました。世界はその後も二度目の戦争を行い、冷戦を経て、ベルリンの壁を壊したのが1989年11月9日、来年で30年になります。いま、EUは安定を欠き、世界には民族的なテロがあり、核兵器が不気味に存在し、ポピュリズムや経済戦争などが取りざたされています。シンガポール(↓)で行われている東アジア地域包括的経済連携(RCEP)会合の行方はどうなるでしょうか。▼福岡から「新在留資格「来春は拙速」 福岡の管理団体協議会会長」(西日本新聞11月3日)というように、外国人の在留資格が議論を呼んでいる一方で、海外ビジネス情報ではモンゴルの医学生の日本への無償留学の話題など。
海外ビジネス情報
◇モンゴルの医学生が無償で日本に留学できる
日本の大学教育は完全に有料だが、モンゴルの医学留学生は向こう5年間、日本の大学で、学費(生活費等含む)を全額カバーする奨学金を受けながら学ぶことができる。
ンゴルのツォグゾルマー教育・文化・科学・スポーツ大臣、日本の国際医療福祉大学の高木邦格理事長が10月30日、覚書に署名した。
この覚書の枠内で、毎年、最大10名のモンゴル人医学留学生が奨学金を受けることができる。この覚書は、先進国で学ぶ学生の数の倍増を目的とする2016~2020年モンゴル政府プログラムの枠内で署名された。国際医療福祉大学で学ぶモンゴル人留学生は9つの専門分野(看護学科、理学療法学科、作業療法学科、言語聴覚学科、視機能療法学科、放射線・情報科学科、薬学科、医学検査学科、医療福祉・マネジメント学科)に分かれて学ぶことができる。(Asia Russia Daily 10月31日、国際医療福祉大学HP)
◇ロ印イがスエズ運河に代わる輸送回廊をつくる
イランのPress TVの報道によると、ロシア、インド、イランは11月、南北国際輸送回廊の開通について協議するために会合を開く。
新たな輸送回廊(7200キロ)はスエズ運河よりも安くて、輸送日数も短いという。新プロジェクトでは、鉄道、水上交通機関の両方が使われる。荷物はインドからペルシャ湾沿岸のイランのベンデル・アッバスへ向かい、そこから海路でロシアのアストラハン、さらに鉄道でヨーロッパに届けられる。
この輸送回廊は輸送の日数とコストを30~40%カットするとみられている。スエズ運河と比較すると、インドのムンバイからモスクワまで、南北輸送回廊によって商品は20日早く到着する。南北輸送回廊の年間貨物輸送量は2000万~3000万トンと見積もられている。
これまでに、インドのプラブ商工大臣が、インドはできるだけ早期にこの回廊の積極的な活用を始めたいと表明している。新輸送回廊による同様の輸送は既に、2014年に予行演習を済ませている。(AsiaRussia Daily 11月1日)