日ロの風力発電所が北極圏で運転を開始

2018年11月16日

エリナのささやき

世に憎まれ役が多い中で、これほど嫌なおばさんはいませんでしたね。『大草原の小さな家』のオルソン夫人。娘のネリーと共に、ローラをいじめること数知れず。でも、その存在はロングラン・ドラマには欠かせない存在になっていました。そのオルソン夫人を演じたキャサリン・マグレガーさんが93歳で亡くなられたという訃報が。いま日本ではAXNで毎週土曜に一挙放送中。少数民族や移民問題、障がい者対応など、今に通じるテーマをしっかりとらえたシリーズでした。▼『大草原の小さな家』はアメリカ北部のミネソタ州を舞台した開拓史が背景でしたが、今日の海外ビジネス情報は、北極圏にまたがる広大なサハ共和国で日ロ協力による風力発電が運転開始した話題。▼大草原の小さな家より気持ち良さそうな、アンカレッジ近郊の湖畔の家(↓)。北極圏はまだ遥か北方。

海外ビジネス情報

◇日ロの風力発電所が北極圏で運転を開始

サハ共和国(ヤクーチア)のアイセン・ニコラエフ首長は7日、ヤクーチアの北極圏の集落チクシでルスギドロ社の風力発電所(出力900キロワット)が運転を開始したことは住民の生活の質的向上を可能にするだろう、と運転開始式で述べた。

北極圏での極寒条件に対応する3基の風力発電機は、マイナス50度の環境で運転し、風速70メートル/秒の風に耐えることができる。発電機用プラントは日本の駒井ハルテックが製造した。

「日本の技術者とルスギドロのスタッフの経験の結集がこのプロジェクトの実現に寄与することだろう。風力発電所の建設は、ヨーロッパ、アメリカの技術を用いてチクシなどで何度も試みられてきたが、残念ながら失敗した。ルスギドロと日本企業のプロジェクトが実現し、地球上でもっとも厳しい自然・気候条件に暮らす人々の生活の質的向上に本当に寄与するものと確信している」とニコラエフ首長は述べた。

ニコラエフ首長はさらに、ヤクーチア政府がこのプロジェクトの実行をサポートしていくと述べた。「順調に実行されれば、このプロジェクトはヤクーアのみならず我が国の全北極地方のへき地にも普及されうる」と述べた。

すでに報じられているように、風力発電所の運転開始とともに、へき地集落チクシ(人口4600人)向けのクリーンエネルギーの発電が始まった。発電所の運転はチクシの電力供給の確実性を高める。ルスギドロの試算によると、最大で年間500トンのディーゼル燃料が節約できる。

ルスギドログループは今年、同じ敷地に、新しい発電機3基(合計出力3メガワット)によるディーゼル式発電所と蓄電システムの建設作業を開始する。その結果、7日に運転を開始した風力発電所とディーゼル式発電所、蓄電システムが、発電と送配電の自動制御システムとともに一つに統合される。風力発電所の出力は3.9メガワット。発電所の管理は(株)サハエネルゴ(ルスギドロ傘下(株)ヤクーツクエネルゴの子会社)が行う。

プロジェクトは2017年9月の東方経済フォーラムでスタートした。この際、ルスギドロとヤクーチア政府、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)がチクシでの風力発電所建設に関する協定書に署名した。(タス通信11月7日)