ウラジオ市内の駐車場整備の日ロ協力がスタート
2018年12月07日
エリナのささやき
水道の民営化が話題になっています。施設は公共が持ち、運営を民営化するコンセッション方式ですから、老朽化していると言われる水道インフラはやはり自治体などの負担なのでしょう。電力は施設も電力会社持ちですが、国の補助が大きく、経営は安泰と言われています。こうした基礎インフラの民営化って、いったい何なのでしょうね。▼今日の海外ビジネス情報は、ウラジオストクの駐車場整備。ここにも日本が協力するという話題。ウラジオストクは駐車場も、上下水道も、電気・ガスも、さまざまなものの整備・改善が待たれる街(↓)。駐車場整備の話もコンセッション方式が議題に上っているようです。
海外ビジネス情報
◇ウラジオ市内の駐車場整備の日ロ協力がスタート
ウラジオストク市役所で26日、(株)駐車場総合研究所(PMO)と(株)日建設計の代表団との会合が開かれた。話題の中心は、ウラジオストク市の駐車場建設プランだ。ウラジオストクのセルゲイ・シェルスチュク市長代行、アレクセイ・クシニル国際関係・観光部長、マクシム・アクルシン道路・環境整備副部長、ピョートル・カルポフ都市建設・建築副部長が日本の代表団に応対した。
ウラジオストクは現在、ロシアで最もモータリゼーションの進行が著しい都市の一つだ。公式発表では、市民10人に対して自動車6台となっている。しかし、これは沿海地方の中心都市を毎日走っているすべての交通機関には程遠い。ウラジオストクを訪れる観光客やゲストたちは毎日、ストレスのかかる市内交通に巻き込まれている。
「市内で最も車が多い区域は旧市街地だ。問題解決方法の一つが路上駐車をなくすことだ。これは交通パフォーマンスを大幅に上げるだろう」とアルクシン部長は説明した。
日本側の計算によると、長さ6キロの中心部のルートから路上駐車をなくすためには、この地域に2000台分の駐車場を立てる必要がある。PMOの関係者は、その種の駐車場をロシア側に紹介した。例えば、日本側は、空きスペースの数が見える掲示パネルや、モバイルアプリで空きスペースをチェックして予約し料金も支払えるシステムの設置を提案した。
ウラジオストク市側は日本側のあらゆる提言やプロジェクトを検討する構えだ。市の中心部ではすでに、140~250台分の駐車場用に市の所有地4区画が確保されている。
「我々は、市の中心部にローカル駐車場、主要道路沿いにいわゆる『パークアンドライド』システムを整備することにしている。これらの施設の建設は、官民パートナーシップの原則で建設することが可能だ」とカルポフ副部長は述べた。
日本側はコンセッション契約に関心をもった。日本側からのすべての質問に対する詳細な回答がまとめられ、送られる。これは、ウラジオストクで日本の市内駐車場整備の経験を取り入れる共同作業のスタート地点だ。(コムソモリスカヤ・プラウダ11月27日)