トルトネフ副首相がサハリン州知事代行を発表

2018年12月18日

エリナのささやき

「2019北東アジア経済発展国際会議イン新潟」(2019年1月29、30日)の開催概要が決まり、このホームページでも皆さんへの参加案内を始めました。今回力を入れるのは、今年一番の話題、朝鮮半島情勢の変化と北東アジア協力。北東アジアの変化を感じ取っていただけるのでは、と思います。▼もう一つの特徴は「第11回日露エネルギー・環境対話イン新潟」を同時開催(2019年1月30日)すること。1月29日のNICEの基調講演でも世界のエネルギー市場と北東アジアの関係を取り上げますし、その夜の交流会は両会議に参加する多くの方々の交流の場としていただければ幸いです。多くの皆様のご参加をお待ちしております。▼毎日、揺れ動いている北東アジア。今日の海外ビジネス情報は、ロシア極東やモンゴル・朝鮮間の政治動向です。▼図們江中州の釣り人(↓)。中国の人なのか、北朝鮮の人なのか。

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◇トルトネフ副首相がサハリン州知事代行を発表

ユーリー・トルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表がサハリン州政府、州議会議員、関連省庁の長、世論に向けて、大統領が指名したワレリー・リマレンコ州知事代行を紹介した。

手続きは全部で10分。その間、新州知事代行は他の分野での自分の職歴について話し、ロシアの地政学上の州の重要性、つまり、幸せに、便利に、快適に住める土地をここにつくる必要があることを認識し、ここで起きている多くのこと(先行経済発展区、住宅ローンの条件)は既に分かっていると述べた。

「私は誰も追い出すつもりはない。もし何らかの専門職が足りなければ、元同僚たちを呼び寄せる。我々の効率的な共同作業に期待している。私を祝福し、あなたたちの家族、私たちのサハリンの家族に入れてくれるために、ここに集まった方々全員に感謝している」とワレリー・リマレンコ代行は壇上から述べた。

知事代行として紹介された後、記者団の質問に答えながら、リマレンコ代行は来年9月の知事選挙に無所属で立候補する意思を表明した。彼は、「ここで地域の利益に係る選挙が行われてほしい。私は、政治的視点を問わず、全住民から支持されたい」と決意を述べた。(ロシースカヤ・ガゼータ12月10日)

 

◇北朝鮮李外相がモンゴルを訪問

北朝鮮の李容浩外相が12月8~9日、モンゴル・北朝鮮外交関係樹立70年に際し、モンゴルを訪問した。

12月8日に、モンゴルのツォグトバータル外相と李外相は、建設的で友好的な雰囲気のなか会談を行った。双方は両国の今後の交流の発展と地域・国際情勢での連携について意見を交換した。今回の訪問は、2018年8月のツォグトバータル外相の訪朝の返礼にあたる。

双方は文化、教育、スポーツ、人道活動での協力の順調な拡大を高く評価し、数多くの社会経済関連分野で両国の協力を拡大するためのポテンシャルは非常に大きいことを明言した。ツォグトバータル外相は、朝鮮半島の非核化と、対話を通じた平和的方法での地域紛争の解決の重要性を強調。さらに、関係各所の努力による地域の平和と安定の確保において一定の成果が達成されたことを高く評価し、長期的視野で実感できる成果を達成するために、北朝鮮がこの平和と安定の深化と強化のために今後も努力していくだろうと確信している、と表明した。

李外相は、モンゴル同様、北朝鮮も朝鮮半島の非核化に賛成だと述べ、「目下、地域の信頼の強化が極めて重要だ」と明言した。(MONTSAME 12月10日)