エレンホト鉄道口岸輸入出貨物量、初めて1200万トン突破

2018年12月20日

エリナのささやき

今年の訪日外国人旅行者数が3000万人を超えたそうです。観光地で、日本人の居所が少なくなってきた感じも。これに対して日本人の海外旅行者数は1995年に1500万人を超えて以来、いまだに2000万人に至らず。▼対岸では一帯一路が拡大し、シベリア鉄道の取扱貨物数も伸びていると聞きますが、日本海と対岸を結ぶ航路は一進一退な感じですね。そこで新潟港開港150周年の1月、ERINAでは「アジアに繋がる交通インフラと北陸・新潟の可能性」と題して賛助会セミナーを開催します(16日、朱鷺メッセ)。皆様、どうぞご参加を。▼今日の日本海側のニュースは北海道から「新千歳-ウラジオ ウラル航空、21日から週2往復」(北海道新聞12月13日)。新潟便は昔日の思い出なのでしょうか。海外ビジネス情報も中国の輸送に関する話題など。▼10年ぐらい前のロシアから中国へ入る辺りで「Frontier Control, Show your papers」。

海外ビジネス情報

◇エレンホト鉄道口岸輸入出貨物量、初めて1200万トン突破

先頃、中国鉄道フフホト局集団有限公司によれば、エレンホト鉄道口岸の輸入出貨物量は1203.87万トンを達成し、前年同期比15.68%の伸びとなり、初めて1200万トンを突破した。

関係筋によると、エレンホト鉄道口岸を通過する中欧班列は、鄭州圃田-ドイツ・ハンブルク線、重慶-ポーランド・マワシェビチェ線、天津-ロシア・ホヴリノ(モスクワ)線、新築(西安)―ロシア・ホヴリノ線、成都城廂-ロシア線、団結村(重慶)-ロシア・モスクワ線を含み、主な輸出貨物は自動車、タイヤ、ファッション、不織布、クッキー、文化・スポーツ用品、スキャナ、ボイラー、コットンタオル、自動車部品、ラップトップ部品、機械設備、日用品、小型家電などで、主な輸入貨物は板材、ロボット、食品、パソコン部品など。

「一帯一路」建設の拡大、中モロ3国間の経済貿易活動の発展、口岸物流業規模の拡大に伴い、口岸の輸入出貨物量は年々増加傾向にある。エレンホト鉄道口岸は輸送、倉庫保管、加工、情報処理などが一体化した多目的総合物流システムに変貌しつつあり、草原シルクロードの要所になりつつある。(内モンゴル日報12月11日)

 

◇陸路での中ロ間人民元現金越境調達、総額1億元突破

先頃、黒龍江省が東寧口岸を通して5回目のロシア向け人民元現金調達を行い、黒龍江省経由の中ロ間人民元現金陸路越境調達の総額は1億元を突破した。これは中ロ間人民元現金越境調達業務が定期化・高密度・高額化の方向へ発展していくことを示している。

今回の現金移動の総額は2200万元で、これは龍江銀行東寧支店とロシア・アジア太平洋銀行による⑤加盟の協力事業だった。双方が行なった中ロ間人民元現金陸路越境調達は中央銀行、国家外貨管理局と関税総署の査定を経て承認を得た事業で、龍江銀行東寧支店は黒龍江省内で人民元現金陸路越境調達業務を展開する資格をもつ最初の金融機関だ。

東寧市党委員会・市政府は人民元現金越境調達業務を極めて重視しており、この業務を綏東重点開発開放試験区の「先行先試」(先に試み、先に行う)重要施策としている。人民元越境移動の定期化は中ロ貿易を大いに推進する役割を果たし、黒龍江省ひいては中国全国のロシア進出貿易企業、ロシア滞在の労働者に強力な通貨保障を提供するとともに、極東地域ひいてはロシア全国における人民元の流通と認知度を向上させ、国際金融市場における人民元の地位と評価を高め、国際決済通貨としての人民元の利用が企業間の経済貿易から庶民の日常生活にまで拡大されることを表す画期的な意味を持っている。(黒龍江日報12月12日)