トロイツァ湾港が貨物取扱量の新記録を達成
2019年01月24日
エリナのささやき
昨日は新潟港開港150周年記念式典が行われました。新潟の開港=日本の開国から150年、新潟港は東西冷戦の終結以降、北東アジアから世界に向けて大きな飛躍が期待されてきました。ERINAの役割もいっそう重要になってくるはず。▼欧州に目を移すと、今年はオーストリアと日本の友好150周年。7月にはウィーン国立歌劇場で「ジャパン・カルチュラル・フェスティバル2019」が行われるとか。ドイツとフランスは、BEXSITで揺れる英国を横目に、さらなる協力強化をうたった「アーヘン条約」を締結。こちら北東アジアはいまかなり揺れ動いていて、国際関係は時代と共に変化していきますね。▼今日の海外ビジネス情報は、ロシア・トロイツァ湾港(↓)の貨物取扱量が伸びている話題。
海外ビジネス情報
◇トロイツァ湾港が貨物取扱量の新記録を達成
沿海地方ザルビノ集落で唯一営業している国際海港のトロイツァ湾港(旧ザルビノ港、MPBT社)は、2018年の活動総括によると一般貨物35万2000トンを取り扱った。これは2017年の実績を76%上回る会社創業以来の記録だ。
貨物の大部分はアルミニウムだった。アルミは2017年比で83%以上伸びた(12万3000トンから22万6000トン)。MPBT社広報室によれば、活カニの取扱量が86%拡大し(2500トンから4700トン)、木材が107%増となった(1万8000トンから3万7000トン)。水産品の取扱量は約2万5000トンだった。解析中の取扱品目に、ワンウェイのフレキシブルコンテナ貨物4万3000トン強も加えられた。
港のインフラ整備によって、756隻の貨物船の取り扱いと、約5500台の貨車の荷卸しが可能になった。トロイツァ湾港は昨年、1億ルーブル余りを港湾施設の近代化に投入。この資金で新しい移動式クレーン(吊下げ荷重25トン)を購入し、2キロの引込線路(非一般)と岸壁の外壁を修繕し、門形クレーンの大修理を行い、貨物ヤードの屋根の設備更新を行った。さらに、港では新しい変電所が設置されて運転を開始し、貨物の電子登録システムが導入された。
「MPBTの生産力はアジア太平洋諸国との輸送地域の拡大と、トロイツァ湾港と韓国、日本の港湾との物流の拡大を可能にする。当社は新たな荷主との提携に前向きだ」とMPBT社のアンドレイ・ペレバロフ社長は明言した。トロイツァ湾港は2018年、中国・吉林省と結ぶ国際輸送回廊(MTK)「プリモーリエ2」の整備作業を継続し、MTKの一環で新しい「琿春-ザルビノ-寧波」ルートが開設された。(EastRussia1月14日)