極東開発省の北極圏開発の担当を首相が大統領に進言

2019年01月31日

エリナのささやき

「2019北東アジア経済発展国際会議(NICE)イン新潟」と「第11回日露エネルギー・環境対話イン新潟」の同時開催というビッグイベントが終わりました。事務局としては、大きなトラブルなく終了したことが何よりです。▼実は、セッションA(↓)でうれしい発言がありました。基調講演を務め、このセッションのパネリストとしても登場していただいた韓国国家安保戦略研究院院長の曺東昊(チョ・ドンホ)さんが、最後に「たくさんの国際会議に参加してきたが、こんなに素晴らしい同時通訳は初めてだ」と言ってくれたのです。通訳の皆さん、2日間、ありがとうございました。▼今日の海外ビジネス情報は、ロシアから北極圏と風力発電の話題。いずれも昨日までの会議での会議に関連してきます。

海外ビジネス情報

◇極東開発省の北極圏開発の担当を首相が大統領に進言

メドベージェフ首相はプーチン大統領との会談で、極東開発省の役割を拡大し、北極開発の権限をプラスするよう進言した。首相はさらに、同省に北極圏を直接担当する第一次官の役職を設けることも提案した。

首相によれば、政府内にはこの業務の調整に従事するまとまった機関がない。極東開発省の役割を拡大すれば、新しい監督機関を設置し、そのためにお金を使う必要がなくなる。しかも、同省は現在、北極に面している極東地域の発展・開発に従事しているのだからなおさらだ。「事実上、これは非常に頻繁にリンクする問題で、例えば、ヤクーチアとチュコトの発展はいずれにせよ、北極圏開発なのだ」とメドベージェフ首相は述べた。

プーチン大統領はこの進言に賛同した。今後、極東開発省が極東・北極圏開発省に改名する可能性もある。(EastRussia 1月19日)

 

◇ロ極東での風力発電所建設の規制が撤廃

ロシア連邦政府は風力発電所建設の際の過剰な規制を排除した。これに関する政府決定にメドベージェフ首相が署名したことを極東開発省が発表している。

この文書によって、再生可能エネルギーをベースに運転する発電施設の設計、建設、稼働に対する過剰な規制が廃止された。特に、風力発電に対し、保安区域を設置する必要性が排除された。なぜなら、そのような施設は極度に重要施設に該当せず、それらの運転で技術上の違反が起きても、住民や社会的に重要な施設にとって社会・経済上、環境上、その他の副作用を招かないからだ。政府決定の策定者らによれば、この決議によって、風力発電所建設時の行政障壁を排除し、風力発電装置に隣接する土地を十分に活用することが可能となる。

ロシア極東では「クリーンエネルギー」が積極的に展開されており、すでに複数の風力発電所が運転している。昨年11月には北極圏のサハ共和国チクシ集落で特殊な風力発電所が運転を開始した。この風力発電所はヤクーチアのみならず、全ロシア的にも他に例を見ない。特殊な風力発電機3基(合計出力900キロワット)は北極圏内の厳しい気候条件での使用に合わせて作られた。それらはマイナス50℃まで耐えられ、最大で毎秒700mの風速に耐えることができる。風力とディーゼルのハイブリッド装置は、北極のへき地集落チクシ(人口4600人強)の電力供給の信頼性を高め、高価な取り寄せ燃料への依存度を下げるとみられている。暫定的試算によると、ディーゼル燃料は最大で、年間500トンを節約できる。ルスギドロのこれまでの発表によると、この特殊技術の認証後には、ロシア国内でのプラントの現地生産案と、ロシア極東の電源隔絶地域にこの技術を普及させる可能性が検討されうる。

ロシア極東開発省の説明によると、同省は代替エネルギー発電の展開に係る新規事業をスタートさせるという起業家たちの活動を支援する構えだ。(YASIA 1月21日)