瀋陽空港口岸 旅客数と貨物・郵便取扱量が共に増加
2019年02月25日
エリナのささやき
ドナルド・キーンさんが亡くなられた新聞記事を読んで初めて、新潟県柏崎市にドナルド・キーン・センター柏崎という施設があることを知りました。東日本大震災を機に日本への帰化を決意されたキーン氏が、同じように中越沖地震に見舞われた柏崎で古浄瑠璃の復活上演を企画し、そんな縁でニューヨークにあったキーン氏の書斎が引っ越してくるような形で同センターができたのだとか。先日のクリスチャン・ツィメルマル氏のリサイタルと同様、被災地に対する文化人の思いが伝わっていきます。▼今日の海外ビジネス情報は、瀋陽空港の貨物取扱量増加の話題など。熱愛生活・瀋陽(↓)。
海外ビジネス情報
◇瀋陽空港口岸 旅客数と貨物・郵便取扱量が共に増加
瀋陽空港口岸は1月の貨物・郵便取扱量が前年同期比34.07%増、旅客数が前年同期比13.28%の伸びとなり、好調なスタートを切った。
近年、瀋陽空港の貨物・郵便取扱量、旅客数、発着回数は年々増加傾向にある。2018年の貨物・郵便取扱量は東北地域1位で、全国235空港のうち第18位だった。旅客数は東北地域2位に躍り出て、全国ランキングも1ランクアップした。発着回数は前年比7.6%増加した。
1月の貨物・郵便取扱量と旅客数が共に増加したと同時に、瀋陽空港は春節の間、旅客数が前年同期比4.8%増、貨物・郵便取扱量が前年同期比62.6%増加した。
空港口岸の発展には国際航空路線の拡充と航空ネットワークのサポートが必要だ。昨年3月、ヨーロッパへ直行するフランクフルト線が復活した後、中国東北-アメリカ間初の直行便である瀋陽-ロサンゼルス線も昨年12月に就航した。現在、どちらも好調に運営されている。この国際2路線の就航は、瀋陽空港の機能強化と国際化をさらに進め、瀋陽市にとっても都市機能の完備、対外開放のイメージアップ、とりわけ国際的なビジネス環境の構築の面で重要な意味を持っている。(遼寧日報2月17日)
◇沿海地方のIRに日本企業が参画か
日本企業のSimple Create Co. Ltd.が、ロシアのリゾート開発大手Diamond Fortuneのパートナーとして、沿海地方のIR「プリモーリエ」プロジェクトに参画することを18日、沿海地方政府広報室が伝えた。
「Simple Createはロシアのパートナーと共にカジノホテル『Imperial』の建設に参画する。IR『プリモーリエ』に日本企業が関心を持ったことは、同プロジェクトに国内外の投資家が関心を持っていることを表している。既に今日現在、IRの投資家の中には中国やカンボジアの投資家がいる。韓国人投資家との複数の協定書の署名も準備中だ」と沿海地方政府は発表している。
カジノホテルの第1段階には、プレジデンシャルスイート等4つ星クラスの客室、カジノ(約9000平方メートル、ゲーム台50基、ゲームマシン300台)が含まれている。プロジェクトではレストラン、ナイトクラブ、スパ(1000平方メートル強)、ショップも視野に入れている。2020年秋の開業が予定されている。第1段階の投資額は7000万ドル、プロジェクトの第2段階は、もう1軒、300室のホテルの建設(2億ドル)を予定している。第1段階で、カジノホテルは800人ほどの雇用を創出するとみられている。
IR「プリモーリエ」はウラジオストク郊外ムラビイナヤ湾に立地。2015年10月に1つ目のカジノ、「Tigre de Cristal」がオープンした。619ヘクタールの敷地にレストラン・カジノ付きホテル8軒、娯楽施設が建設されることになっており、投資総額は1070億ルーブルとなっている。新たにNaga VladivostokとShambalaも2020年の開業を予定している。(タス通信2月18日)