今年の瀋陽、自動車排気ガスの「低排出区」に確定

2019年03月07日

エリナのささやき

ゴーン氏の保釈劇は何だったのでしょうね。とはいえ、ひとまず日本の司法も推定無罪のグローバルスタンダードにならったということでしょうか。▼パリの街を久しぶりに歩くと、タクシーが平気でベンツだったりして、車が高級化しているなぁと感じます。というより、日本の景気が悪いのでしょうか。EV車も多く、充電ステーションも街のあちこちに。ここでは、ルノーではなく、BMVが充電中。▼今日の海外ビジネス情報は、中国・瀋陽が排ガスの「低排出区」になった話題。世界はどんどん変わっていきます。

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◇今年の瀋陽、自動車排気ガスの「低排出区」に確定

2月26日に得た情報によれば、瀋陽市では今年、汚染物の排出総量の低減、生態環境の質改善、人々の達成感・幸福感の向上を持続させるため、水と土を重点とし、人々の身近な汚染源の解決に力を注ぐ。

大気汚染対策では、石炭燃焼ボイラーの汚染が課題となっており、瀋陽市では燃焼ボイラー110台の撤去と四環道路内側の20トン級およびそれ以下の石炭燃焼ボイラーの徹底的な撤去を実現して、2万トンの石炭燃焼ボイラーの脱硝酸設備建設を完成させる。飲食店の油煙監督管理では、全市の飲食業に油煙浄化装置の設置を速やかに推進すると同時に、油煙浄化装置の使用と油煙の排出方法の監督を強化し、油煙排出の規定違反を徹底的になくしていく。わらの燃焼禁止についても保証制度を実施し、責任追及と処罰の関係規定を厳格に実行する。そのほか、工業の汚染解決では、張士化工業団地、沙嶺工業団地、新民胡台工業団地など3つの地域および石油化学工業、ゴム、医薬製造、自動車表面吹付塗装とパッケージ印刷など5大業界の重点企業のVOCs(volatile organic compounds、揮発性有機化合物)に対して改善を行い、オゾンの大気汚染を低減させる。

自動車の排気ガスは都市の一大汚染源となっている。今年、瀋陽市は『瀋陽市ディーゼル貨物輸送車汚染課題解決プラン』を制定し、ディーゼル貨物車や「黒煙をあげる」自動車に対する総合的な規制を展開した。自動車排気ガスの「低排出区」の確定を推進し、基準に達しない車両に対して規制措置を行い、クリーンなエネルギー車両の使用を奨励した。さらに石油製品に対する管理も強化し、関係部署と連携して石油製品市場参入を厳格にし、販売基準に不合格の石油製品や違法行為を厳しく罰し、クリーンなディーゼルの使用を普及させる。

水の汚染解決では、遼河・渾河・細河・蒲河・北沙河・白塔堡河の河川の基準達成工事を重点的に推進し、水質の劇的な向上を実現させる。同時に、都市における飲料水の水源地の集中と監督を強化し、水源地の環境の安全を保証する。土壌保護では、東薬・瀋化・松下蓄電池・新城子化学工業工場などの重点汚染地帯の土壌修復を推進する。同時に3万トンの危険廃棄物焼却プロジェクトや工業用固体廃棄物埋め立て場の第2期工事を推進し、危険廃棄物処理の欠点をなくす。汚泥の無害化措置を推進し、全市の汚泥無害化処置率を向上させる。(遼寧日報2月27日)