ハバ地方でSu-57製造準備が整う
2019年06月07日
エリナのささやき
昨日6日は、Dデイ(ノルマンディ上陸)から75周年の式典が英国ポーツマスで行われました。戦勝国の英・米・仏の首脳が参加するだけでなく、敗戦国の独・メルケル首相も参加し、共に戦死者を追悼したそうです。たとえば光復節(クァンボクチョル)に日本政府が参加するなど、日韓同士、日中同士も、こうしたことができる関係になればいいのですが。▼今日の海外ビジネス情報は、ロシアのスホーイ社開発による2種の航空機の話題。第5世代のジェット戦闘機と、先日事故を起こした地域ジェット旅客機の話題。戦闘機の方は大丈夫でしょうか。▼2000年のカムチャツカ視察の移動はヘリコプターで。他の観光客や資材も一緒に。この頃のロシアのヘリはずいぶん墜落したものです。
海外ビジネス情報
◇ハバ地方でSu-57製造準備が整う
Yu.A.ガガーリン記念コムソモーリスク・ナ・アムーレ航空機工場(KnAAZ、ハバロフスク地方)は、第5世代戦闘機Su-57の工場生産を開始する準備が完全に整っている、とアレクセイ・クリボルチコ国防次官が表明した。
クリボルチコ次官によれば、1機目は2019年末に航空宇宙軍に納入される。クリボルチコ次官はKnAAZの出張で会合を行い、その中心的議題の一つとなったのがこのシリーズの契約書作成だった。
プーチン大統領は先に、2028年までに戦闘機Su-57で航空宇宙軍の3連隊を完全に再装備する必要性を表明している。(RIA 5月29日)
◇ロシアの検事総長「SSJ100の事故は業界の問題」
ユーリー・チャイカ検事総長は下院で演説し、シェレメチェボ空港のスホーイ・スーパージェット100(SSJ100)の大事故はロシア航空業界の深刻な問題を改めて浮き彫りにした、と述べた。
チャイカ検事総長によれば、検察庁は調査の過程で、人員が飛行教育プログラムを完全に終了しておらず、しばしば、航空輸送庁による航空会社の業務の監督は形式的で、航空法規の基準を満たさない航空機の運用を阻止するための方策が講じられていないという。検察庁は、必要な調査及び品質保証関連作業を行わずに機体が改造された航空機を400機以上摘発した。
チャイカ検事総長はさらに、ロシアの飛行安全保障国家プログラムは、国際スタンダードを満たしていない、とも述べた。しかも、プログラムは既に5年以上、更新されていない。検事総長は、運輸省がこれまで、航空機とそのメーカーの品質保証や人員育成を規定する必要法案を策定してこなかったと指摘した。
シェレメチェボ空港の事故は5月5日発生、SSJ100が緊急着陸して炎上、41人が死亡した。捜査担当者は、事故の主要因は操縦ミスだとしてきた。しかし、専門家はこれに疑問を呈しており、航空機の品質保証の際のミスが悲劇につながったと考えている。(EastRussia 5月30日)