中ロの都市を結ぶアムール川横断橋がドッキング
2019年06月12日
エリナのささやき
今日の海外ビジネス情報は、ロープウエイ計画もあるロシア・中国国境のアムール川(黒龍江)の橋梁建設が両岸から進み、ドッキングした話題。通行開始は来春の予定とか。アムール川やウスリー川で繰り広げられてきた中ソ国境紛争は、1994年と2004年の中ロ国境協定を経て解決し、ようやく両国が橋で結ばれることに。▼エリナちゃんにとって大切な思い出の深い橋のない川(↓)。別に紛争があるわけではなく、世界自然遺産に登録されたので、自然に影響する建造物を造らないだけ。そのお陰で、貴重な熱帯雨林や動物たちが守られています。最近は気候変動の影響か、ハリケーンの襲われることが多く、かなり心配。
海外ビジネス情報
◇中ロの都市を結ぶアムール川横断橋がドッキング
5月31日、ロシア・アムール州と中国・黒龍江省を結ぶ2つの自動車橋梁が国境のアムール川の中間地点でドッキングした。
ユーリー・トルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表の指示で中ロの橋梁建設関係者がボルトを締め、ドッキングが完了した。「橋はドッキングされたが、まだ設計通りの状態ではない」と技術関係者は報告している。
ロシア・ブラゴベシチェンスク市と中国・黒河市でのアムール川横断橋梁の建設協定書は1995年にはすでに両国政府によって調印されていた。着工は2016年12月18日。ロシア側(アムール州)と中国側(黒龍江省)で同時に始まった。中ロの建設請負業者の間で、橋は均等に分担され、それぞれが540メートル建設しなければならなかった。二つの独立した構造物がドッキングするということで、技術者らによれば、連結は非常に精巧な作業だ。
「我々は既に、この橋をドルージバ(友情)と名付けた。橋のおかげで流氷による季節的な交通問題を回避することができ、両国の工業生産者のメリットになるだろう」と黒河市の商務庁長はコメントした。
ブラゴベシチェンスク-黒河間橋梁の建設は、両隣国の連携の成功例のみならず、有利な融資スキームの例にもなりうる。ロシア側の事業費は150億ルーブルと見積もられている。工事は長期融資を使って行われた。この長期融資は黒龍江省の銀行が工事主体に提供した。また、中国側の工事費52億ルーブルは中国の公的資金が使われた。工事終了直後からロシア側の橋はアムール州の、中国側は黒龍江の所有物になる。橋は年末に仕上げが行われ、来春の通行開始が予定されている。(タス通信5月31日、ロシースカヤ・ガゼータ6月2日)
◇瀋陽・大連、国際航空便に保税航空燃料提供
先頃、中国航空油料グループ有限公司の瀋陽桃仙空港輸出監督管理倉庫・液体保税倉庫と同グループの大連空港輸出監督管理倉庫・液体保税倉庫が運営を開始し、両市の空港を出入りする国際航空便に保税航空燃料を提供し、国際線を運航している両市の航空会社のコストを10%以上削減した。
保税航空燃料政策は中国が国際慣例にならって国際航空便に燃料を免税提供する特殊な開放政策で、すでに北京・上海・広州などの都市で実施されている。中国航空油料グループ有限公司が遼寧省での保税燃料倉庫建設を発表した後、瀋陽税関と大連税関はこのプロジェクトに強い関心を寄せ、意思疎通・協力メカニズムを迅速に構築し、税関による監督管理から企業内部の管理強化への転換に取り組み、保税燃料倉庫の運営開始を実現した。(遼寧日報6月4日)