ロシア大統領がロモ中交通連携強化を呼びかけ

2019年06月24日

エリナのささやき

土曜は新潟県地域づくり巡回講座「にいがた旬塾-場をまちにひらく」の一環で「グランドレベル」を説き、実践する田中元子さんの講演を聞きました。田中さんの信条は「1階づくりはまちづくり」。ご自身がまちに屋台を引き、喫茶ランドリーを立ち上げるなどの取り組みをされています。田中さんによると、コペンハーゲンでは街の観光戦略を「観光の終焉」としたそうです。もう作り物の観光は終わり、日常を見てほしい、という発想は素敵です。▼講座の会場は新潟市秋葉区(新津)。新津JCが始めたという駄菓子屋(↓)さんも貴重な「グランドレベル」をつくっていて、賑わっています。▼今日の海外ビジネスニュースは、日モ中交通連携の話題など。

海外ビジネス情報

◇ロシア大統領がロモ中交通連携強化を呼びかけ

ロシアはロシア、モンゴル、中国の交通連携の向上に前向きだ。このことを、プーチン大統領がモンゴルのバトトルガ大統領と中国の習近平国家主席との会談で表明した。

「我々の協力における優先的地位を占めているのが、域内交通インフラの整備問題だ。我々は3国家の連携力を高め、物資・資本・サービスの自由な往来を確保することに前向きだ。我々にとって、ウランバートル鉄道をベースとする輸送回廊の近代化計画は、特別な意義をもっている」と大統領は述べ、3国はこの交通動脈の輸送力を早急に高め、その成果として、中国から欧州市場向け及びその逆の貨物量を数倍に拡大する方針だと話した。

プーチン大統領は、3国の中継力のより密な活用が、国際自動車輸送に関する3国合意の推進に貢献するだろうと述べた。先に署名された文書によって、ロ中モのトラック運送業者と貨物運送業者が簡素化された手続きで国境を通過し、自国パスポートと登録マークを使って3国内を移動できるようになったことを大統領は指摘した。(タス通信6月14日)

 

◇アムール州産蜂蜜が韓国に専属販売される

アムール州の企業Taiga organica社(蜂蜜とクリームハニー製造)は、韓国の国際輸入品見本市、第17回Import Goods Fairで長期専属販売契約書に署名する方針だ。

これはアジア太平洋地域最大規模の見本市だ。アムール州はここに共同ブースを設ける。ソウルに自社製品を出展するのは、健康食品と蜂蜜のメーカーの2社だ。

これまでTaiga organicaブランドの蜂蜜は中国にしか輸出されていなかった。ところが昨年、韓国の国際食品加工業見本市に参加して以降、輸出の可能性が現れた。アルハリンスキー地区で生産された高品質の製品が韓国人の関心を引いたのだ。

「当社は4月に韓国に試験的に第1便(タイガの森の蜂蜜、リンデン蜂蜜、コケモモ入りクリームハニー、サージ入り蜂蜜、松の実入り蜂蜜、ミックスナッツ入り蜂蜜)を送って完売した。そこで今回、当社は見本市で、商社と専属契約を結ぶことにしている。専属というのは、同社が韓国以外でもTaiga organicaブランドの蜂蜜を販売できるということだ。当社にとってこれは非常に重要な契約だ。当社は初めて韓国市場に進出し、今のところ韓国に年間約20トンの蜂蜜を輸出することにしている」と、タチヤナ・カプスチナ社長は語った。

もう一社、健康食品(シリアル食品)を提供する会社がある。今年1年、輸出を目指すアムール州の複数の企業が約40の国際見本市・物産展に出展する。輸出業者たちをサポートしているのが、州の輸出支援センターだ。

第17回Import Goods Fairには、全部で77カ国の企業が出展している。(アムールスカヤ・プラウダ6月14日)