電子ビザでロシア全土に入れるよう大統領が指示
2019年06月25日
エリナのささやき
日曜に書店で旅行本を物色していたMが、「ちょっとちょっと」とエリナちゃんを手招きします。学生カップルがロシア極東のガイドブックを探しているというのです。聞けば、夏の新潟発着チャーター便を利用してウラジオストクに行ってみたい、とのこと。なんか、うれしいなぁ。▼ウラジオストクも新潟も港町。新潟市はかつて、コペンハーゲンやアムステルダムのように運河交通も栄えていました。土曜の田中元子さんの話を聞いてエリナちゃんが思ったことは、新潟の場合、「グランドレベル」に加えて「キャナルレベル」「ゴンドラレベル」「水辺レベル」っていうのはどうだ、ということ。もっと川や海を愛さなくちゃね。▼今日の海外ビジネス情報は、ウラジオで始まった電子ビザ制度が2021年には全国に拡大しそう、という話題。ウラジオのハーバーレベルは、軍港の装いも。
海外ビジネス情報
◇電子ビザでロシア全土に入れるよう大統領が指示
本紙コメルサント・デイリーが入手した情報によると、プーチン大統領は、ロシアに外国人が入国するための1回限りの全国共通電子ビザの2021年1月1日からの導入を確保するよう、首相、外相、内相、連邦保安庁長官に指示する文書に署名した。
本紙が確認した大統領の指示書には、指示遂行の責任を負う人々が列挙されていた。それらはメドベージェフ首相、ラブロフ外相、コロコリツェフ内相、ボルトニコフ連邦保安庁長官。指示書には、2021年1月1日から施行される電子ビザは1回限りで短い有効期限(16日まで)だと記されている。同時に、このビザの取得者は観光、ビジネス、文化交流、知人訪問の目的でロシア全土を訪れることができる。
ロシア全土での入国・滞在向けの電子ビザの導入提言は、3月6日にロシア大統領命令で設置された国家移住・移動政策構想実行に係る省庁間作業部会がまとめた。作業部会は大統領府国民の憲法上の権利保障担当部長のマクシム・トラブニコフ氏が主導する。
現在、有効期限8日間の無料の1回限りの電子ビザでは、極東連邦管区内のみ入国可能だ。これを利用できるのは、インド、イラン、カタール、中国、北朝鮮、UAE、日本などのリストアップされた18カ国の国民だ。
今年7月1日より、同様のルールがカリーニングラード州に対しても有効になる。電子ビザで入国できる旅行者の国のリストは別途承認される。(コメルサント・デイリー6月17日)
◇日モ教育病院がオープン
16日、日本政府の無償資金協力でバヤンズルフ地区に建設されたモンゴル国立医科大学の日本・モンゴル教育病院のオープニング式典が行われた。
式典にはモンゴルのフレルスフ首相、サランゲレル保健大臣、ツォグトバータル外務大臣、日本の河野太郎外務大臣、モンゴル国立医科大学のツォルモン学長などが出席した。
病院建設と並び、同じ資金で臨床検査室に新しい検査の機材・設備(MRI、CT、冠状動脈造影検査キット、自動分析装置)も入れられた。この病院には、小児科、婦人科、延命治療など17の科がある。
フレルスフ首相はスピーチの中で、日モ教育病院の設置によって、国外に治療に行く国民の数が減るだろうと明言した。「モンゴル・日本教育病院には、脳神経外科設備、がん細胞診のための内視鏡、検査を可視化するための器具セットなど、最新の医療器具、医療機器が備えられている。モンゴル人医療関係者向けの20種類以上の講座が組織され、そこで約3000人の医師や医学生が受講した。モンゴル政府を代表し、経験豊かな医師や最先端技術・設備の助けで総合的な教育・学術・診断活動を行うチャンスを与えてくれた日本国政府に感謝している」と首相は述べた。(MONTSAME 6月17日)