東方経済フォーラム インドで出張セッション開催
2019年06月27日
エリナのささやき
ロシア・シベリア連邦管区のイルクーツク州西部、アンガラ川の支流で洪水が発生し、昔ながらの木造住宅など約600戸が浸水被害に遭っているようです。この辺の有名な町ではタイシェットがあり、太平洋石油パイプライン(ESPO)の始点であり、かつてはシベリア抑留者がここでBAM鉄道の建設に従事し、多くの犠牲を払ったと言われています。▼今日の海外ビジネス情報は、ウラジオストクで行われる東方経済フォーラム(EEF)のインドでの出張セッションの話題。こちらではさまざまな協力協議が行われたようです。▼洪水というと、オーストラリアの世界自然遺産・熱帯雨林を思い出します。このあたりは毎年、大雨に見舞われます。道路脇の目盛りは、浸水の深さを表し、注意を喚起しているのでしょう。
海外ビジネス情報
◇東方経済フォーラム インドで出張セッション開催
インドのムンバイで開催された東方経済フォーラム(EEF)出張セッションで、インド企業のロシア極東での活動の可能性と展望が話し合われた。
「我々は、インド経済界の代表者らと3つの方向性について3つの集中セッションを行った。先行経済発展区(TOR)とウラジオストク自由港の特恵待遇、国家支援、追加融資の誘致が投資家らの関心を集めた」と極東投資誘致・貿易支援エージェンシーのマクシム・ドゥジ副局長は記者団に述べた。
EEF出張セッションの際に、鉱業、木材加工業、農業での協力について協議が行われた。そこにはインド企業55社から130人以上が参加した。ドゥジ氏によれば、農業関連プロジェクトに関するセッションでは、野菜栽培と加工分野での共同プロジェクトが話し合われたという。「ロシア極東では、このようなプロジェクトを中国、日本、ベトナムの投資家が推進している。我々は契約農業の振興として、このようなかたちを提案した」とドゥジ氏は述べた。鉱業に関するセッションでは、双方は発電用とコークス用の石炭のプロジェクトについて話し合った。
EEF出張セッションはユーリー・トルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表の主導で、ムンバイで開催された。副首相はさらに、第1回インド投資家デーも開催した。(インターファクス6月18日)
◇遼寧省と日韓ロ 経済貿易協力熱の高まりを持続
遼寧東盛グループが創業して20年、経営改革の道を歩み、営口でパッケージ製品の対日輸出の先導的企業に成長した。先頃、東盛グループは日本最大の家庭日用品チェーンと戦略協力協定に調印した。双方が貿易・物流協力、機能的な新材料などの分野で長期的な協力を進め、関連分野の国際的な市場を協力して開拓していく。
遼寧省商務庁の関係者によれば、遼寧と日本、韓国、ロシアとの経済貿易協力の基礎は固まっており、往来も緊密だ。近年、遼寧省では経済貿易を主軸として、企業と資本を誘致して協力プラットフォームをつくり、産業園区での協力を強化し、3カ国との経済貿易協力に喜ばしい成果を上げている。
日本は一貫して、遼寧省が外資を誘致する際の重要な成長拠点だ。現在、日本の遼寧への投資企業は7000社を越え、投資額は240億ドルに達している。設備製造、農産品付加価値加工などの伝統産業だけでなく、商業貿易流通、金融保険などの新しいモデル、業態もある。現在、積極的にハイエンド設備、人口知能などの分野で対日協力を進めており、共同で新市場を開拓している。
近年、遼寧省は韓国企業との協力も拡大させており、新エネルギー自動車、港湾・航空物流、交通、金融、観光などの分野で協力を進め、韓国の遼寧における投資企業も大きな発展を遂げている。今年4カ月間で、韓国の実質投資額は4621万ドルで、前年同期比920.1%の伸びとなっている。
ロシアとの経済貿易協力や人文的交流もきわめて重視している。遼寧省・ロシア双方は資源開発、設備製造などの分野で広範囲にわたる協力を行っている。遼寧省は中モロ経済回廊に加入する拠点として、満洲里を経由するロシアへの中欧班列の運行の質と量を向上させ、営口の中ロ穀物回廊プロジェクトの建設を支援している。
省商務庁は次のステップとして、国外での企業の誘致活動を積極的に継続し、日韓ロとの産業のマッチングを強化し、市場将来性、科学技術力、投資効果が高く、牽引的な役割が強い重要なプロジェクトを推進していく。(遼寧日報6月18日)