プーチン大統領が積極的な自国通貨決済をBRICS諸国に呼びかけ

2019年07月09日

エリナのささやき

7月、欧米では夏休み期間に入ってきました。欧州では、先週までの猛暑が一転、涼しい7月を迎えているようです。他方、アメリカ大陸の北の果て、アラスカ州では4日、アンカレッジ空港で観測史上初めて華氏90度(摂氏32度)を記録。同州では世界平均の2倍の速度で温暖化が進んでいるとか。地球温暖化対策など、ちっとも議論に上らない参院選ではありますが…。▼今日の海外ビジネス情報は、プーチン大統領が自国通貨決済をBRICS諸国に呼び掛けている話題。経済制裁の対抗措置として、ドル決済をなるべく排除しようとしているのでしょうか。▼「Банкомат」とはATMのこと。10年も前のウラジオストクのATMの姿、今とは大分違うのかも。

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◇プーチン大統領が積極的な自国通貨決済をBRICS諸国に呼びかけ

ロシアと中国が自国通貨の決済への移行に関する政府間協定を結んだことを、セルゲイ・ストルチャク財務次官がアナトーリー・アクサコフ下院金融市場委員長に宛てた書簡の内容とともにイズベスチアが報じた。

この文書はアントン・シルアノフ第一副首相兼財務大臣と中国の易綱・人民銀行総裁が署名した。現時点で、自国通貨による新しい相互決済メカニズムが策定中だ。ロシアと中国それぞれのこの種の支払いシステムの間にゲートウェイを設けることが、選択肢の一つとして検討されている。アルゴリズムの完全な導入が2020年までに予定されている。

イズベスチアの解説によると、ルーブルと人民元建ての支払いに移行するのはまず、ロシアの従来の輸出向け産業の大手の政府系企業だ。同時に、自国通貨決済は、ドル建てで既に締結済みの契約を対象に行われる。全体として、中ロ両国間の物品とサービスの2018年の取引総額は24%拡大し、1142億ドルに達した。このうち物品の取引額は1083億ドルとなった。

6月14日には、アントン・シルアノフ第一副首相兼財務大臣と欧州委員会マレシュ・シェフチョビチ副委員長(エネルギー同盟専任)が、ルーブルとユーロ建て相互決済への移行に取り組む作業部会を結成することで合意した。

6月28日、ロシアのプーチン大統領は、自国通貨決済の積極的な活用をBRICS諸国に呼びかけた。大統領はさらに、BRICS諸国の支払いシステムの統合と、独立した各国中央銀行間情報交換チャンネルの構築が、外的影響に対するBRICS諸国の銀行システムの耐久性を促進するだろうと述べた。(Lenta.ru 6月28日)