沿海地方当局が騙された住宅購入者への支援を首相に要請

2019年07月18日

エリナのささやき

時を日曜に戻し、恒例の東響新潟定期の報告を。この夜は、ブラームス「ピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルクによる管弦楽版)」とドヴォルザーク交響曲第7番。モデルもやっているという指揮者ロレンツォ・ヴィオッティが超かっこいい。スリムな黒の上下に、エナメルのスニーカー仕様。次週のコンサートに備えてか、この夜はエキストラが多い印象ですが、大好きなブラームスのピアノ四重奏曲が聴けて、未来の巨匠候補ヴィオッティを観られて、大満足。▼ヴィオッティも現れそうなパリコレ後のパレ・ロワイヤル(↓)。ベンチに書かれた言葉は、読めないけれど素敵な詩ばかりだそうな。たとえば、ネット翻訳を頼りに、パウル・ツェラン「唇は知っていた。唇は知っている。唇は語らないまま」とでも訳すのかな。▼今日の海外ビジネス情報は、ロシアから沿海地方の悪質な住宅建設業者の犠牲者に対する支援、一部の医療品の国産品使用の義務付けの話題など。

海外ビジネス情報

◇沿海地方当局が騙された住宅購入者への支援を首相に要請

沿海地方政府は、騙された住宅購入者問題を処理するための連邦の資金協力計画に同地方を加えるよう、メドベージェフ首相に要請した。この要請が今年認められれば、沿海地方の未完成住宅の一部は2020~2021年に完成引き渡したできるとみられている。

沿海地方では約3500世帯が悪質な住宅建設業者の被害を受けた。同地方では、被害者市民に関する地方法が採択され、住宅購入者基金が設置されたが、沿海地方の資金だけでは問題の処理には足りない。

沿海地方行政府広報室の発表によると連邦の援助によって500世帯余りに住宅が供給できる。今年、沿海地方予算では騙された住宅購入者の住宅完成のために7億5000万ルーブルが見込まれている。今後2年間に沿海地方は、アルチョーム市で8棟、ウラジオストク市内で8棟の住宅の自力での完成を予定している。(EastRussia 7月8日)

 

◇一部のメディカル用品で国産品の使用を国内病院に義務付け

ロシアの病院は今後、おしめ、包帯、ガーゼ、使い捨て吸水シートの輸入品を購入できなくなる。このようにして、政府はこれらの商品の自国メーカーを保護したいと考えている。

これに関するロシア連邦政府決定書が7月9日に発効した。この中では、国産品の使用が厳重に義務付けられているメディカル用品14品目が指定されている。リストには、医療用マスクや医療用テープ、消毒液、検査用試薬などが含まれている。

この新制度の発案者らによれば、これらの製品の代替品は、少なくともロシアの企業2社が十分な量を生産している。よって、国のメディカル用品の調達で病院に問題が発生するはずがないのだという。(EastRussia 7月9日)

 

◇モンゴルに中国の自動車組立工場

2018年末の時点でモンゴルは2014年の実績を50%上回る6万4000台あまりの自動車を輸入した。その92%が日本車で、その大部分が中古車だった。その状況は年々、大気汚染の改善や健康、国民の安全に悪影響を及ぼすようになっている。

これを受けて7月8日、ウランバートル市近郊のホシグバレー(Khushigiin Khundii)の空港に隣接する新都市建設プロジェクトに取り組んでいる国際プロジェクトチームが、杭州市でモンゴルに乗用車組立工場を建設するプロジェクトでの協力覚書に署名した。

この覚書は、工場への出資と建設、AGT Auto社の設立、工場の一部の年内稼働、2020年4月を期限に裕隆汽車(台湾)と中国国有自動車メーカー東風汽車集団有限公司との提携による中型クロスオーバーSUV100台の生産開始を見込んでいる。(MONTSAME 7月10日)