政府は大陸棚への民間企業参入を認めるか

2019年09月04日

エリナのささやき

人はたいてい夢を見ます。それが実際に起こったりすると、「正夢か」と驚いてしまいます。もう一つ、日頃から見る夢は「願い」とも言い、「夢を持つ」とも言います。こちらを現実にするには大変な努力が必要です。バスケットボール・ワールドカップで、日本代表の第1ラウンド突破の夢は実現しませんでしたが、将来に可能性を残したのは確かなようです。次はラグビー・ワールドカップ日本代表の夢の出番です。▼東京五輪は選手にとっては夢でしょうが、そうでない人にとっては何なのでしょう。当初、スタジアムの設計者に決まったザハ・ハディドさんによる登山家・メスナー氏の博物館がある山頂で、遥か下から届く教会の鐘の音を聞いたときは、まさに夢のようでした。▼今日の海外ビジネス情報はロシアから、北極海の大陸棚開発への民間企業参入可能性の話題。企業にとっての「夢」でしょうか。

海外ビジネス情報

◇政府は大陸棚への民間企業参入を認めるか

ロシアのドミトリー・コザク副首相とユーリー・トルトネフ副首相が、北極海の大陸棚の開発への民間投資家の参入を認める法案の作成を決定したことを、極東・北極圏開発省のアレクサンドル・クルチコフ次官が報道陣に発表した。

「コザク、トルトネフ両副首相が、3名の大臣を交えて政府内の会議を開いた。北極海の大陸棚開発への民間投資家の参入を認める法律の起案が決まった。我々がこの法案を作成する」とクルチコフ次官は述べた。

コザク副首相付のイリヤ・ジュス報道官はRIA通信に対し、この決定を認めた。「会議の結果に従い、大陸棚進出に関する法案を作成する指示が下された」とジュス報道官は述べた。

現在、ロシアの法律は大陸棚での活動への民間企業の参入を制限している。この権利を有しているのは、事実上、政府系のロスネフチとガスプロムだけだ。

民間企業を大陸棚開発に参入させる必要性については、ルクオイルのワギト・アレクペロフ社長が再三発言してきた。北極海の大陸棚にはノヴァテクも積極的で、ガスプロム・ネフチ(株式の95.68%をガスプロムが保有)と提携の可能性を検討している。

天然資源・環境省は2015年、大陸棚での民間企業の活動の許可に関する法案を策定した。しかし、法律の規制がすべて撤廃されたわけではない。今年8月にはトルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表がテレビ局「ロシア24」のインタビューで、ノルウェーモデル(政府系企業と事業主体とのコンソーシアム)による外国人投資家やロシアの民間投資家の北極海大陸棚開発の許可に関する自らの提言について語っている。(RIA 8月26日)