FESCOがモンゴルと石炭出荷ターミナルを沿海地方に建設

2019年09月13日

エリナのささやき

台風15号の影響による大規模停電が長引いています。東電も「状況把握ができず、見通しも甘かった」そうです。たしかに大変ですが、まだ1週間。昨年の台風21号では関西電力管内で復旧まで17日かかったそうですし、東日本大震災に至っては想像も及ばない生活だったでしょう。首都圏でのニュースが大きく報道されるのは、これも地域格差でしょうか。▼今日の日本海側のニュースは航空路線の話題が2件、「鳥取空港、台中チャーター便就航 過去最大規模26往復計画」(山陰中央新報9月5日)、「新千歳-釜山再開へ エアプサン、来月27日から」(北海道新聞9月7日)。海外ビジネス情報はロシアから、ザルビノ港に石炭ターミナルを建設する計画、ウラジオストクに五輪を誘致する計画の2件。ロシアほど計画話が続出する国も珍しい。▼横から見たザルビノ港。さて、石炭ターミナルはどこに。

海外ビジネス情報

◇FESCOがモンゴルと石炭出荷ターミナルを沿海地方に建設

ウラジオストクで開催中の東方経済フォーラム(EEF)に出席しているモンゴルのバトトルガ大統領は5日、ザルビノ港(通称)に石炭ターミナルを建設するロシアとの合同プロジェクトについて説明を受けた。

「当社とモンゴルの石炭会社との合同プロジェクトに開始当時から支持してくれているモンゴル国大統領に深く感謝している」とFESCOのアレクサンドル・イスリン社長は述べ、プロジェクトのフィジビリティスタディー(F/S)が完了していることを伝えた。

イスリン社長によれば、F/Sによると2022年までの第1段階では、年間平均600万トンの石炭輸送を確保するターミナルが建設され、2024年までにターミナルの作業能力が年間1000万トンに拡張される。

イスリン社長は、F/Sの際にFESCOがモンゴル政府系エルデネス・タバントルゴイ社と緊密に連携したことに触れ、暫定版のF/Sをバトトルガ大統領に手渡した。合同プロジェクトの正式名称は「ロシア連邦沿海地方ハサン地区トロイツァ湾石炭積替専用ターミナル建設」プロジェクトだ。(MONTSAME 9月5日)

◇沿海地方知事 ウラジオ市の五輪招致に意欲

沿海地方のオレグ・コジェミャコ知事は、ウラジオストクが2036年のオリンピックの招致レースに挑む可能性を否定しなかった。コジェミャコ知事は東方経済フォーラム(EEF)の際のタス通信のインタビューでこれについて語った。

ウラジオストクが2036年五輪開催権を争うかとの質問に対して知事は、「グッドアイデアだ。時間はまだある。5年後くらいからこれに取り組まなければなるまい」と答えた。

ロシアオリンピック委員会(ROC)のスタニスラフ・ポズドニャコフ会長はこれまでに、ウラジオストクが2032年五輪招致レースに参加したければ、同市は申請が締め切られる2025年までに必要なスポーツ関連インフラをすべて整備しなければならない、と話している。しかし、同会長によれば、2036年の方がより現実的だ。(タス通信9月5日)