韓国は2020年に対ロ自由貿易区協定の締結の意向
2019年10月03日
エリナのささやき
10月1日ほど「〇〇の日」などの記念日が多い日はないかもしれません。そんな中で、150年前の1869年10月1日、オーストリア(ハプスブルク帝国)で世界初の郵便葉書が発行されたそうです。それまでは文面が丸見えなのは不道徳、とされていたとか。いまや大統領や首相まで自撮り、SNSで発信する時代。10月1日から消費税分1円増えて63円。それでも人は葉書にさまざまな思いを込め続けています。▼新潟港を愛する“姉さま”たちが作った絵葉書も(↓)。▼今日の海外ビジネス情報は、新潟港の対岸の話題が2件。ロシアと韓国が自由貿易区を設けようと協定を結んだニュースと、中国遼寧省営口が国家物流ハブ建設地の一つに選ばれたニュース。
海外ビジネス情報
◇韓国は2020年に対ロ自由貿易区協定の締結の意向
ロシアと韓国の間に自由貿易区を設ける協定が2020年に締結される可能性について、韓ロ経済・科学技術協力合同委員会の共同議長を務める洪楠基(ホン・ナムギ)副首相が発言した。
「今年6月に我々は早くも韓国・ロシア自由貿易協定の締結に関する交渉を開始した。我々は、来年の(協定の)締結の可能性に関する交渉の第2ラウンドが年内に行われるものと考えている。この段階が順調に終われば、韓国とユーラシア経済連合の間の協議も進むと思う」と洪副首相は24日、委員会の会合で述べた。「我々はユーラシア経済連合と韓国の自由貿易協定を締結し、その結果1000億ドル規模の大きな成果を達成できると考えている」とも、副首相は述べた。
既に報じられているように、両国間の自由貿易区の設置はサービスの取引、韓国企業の貨物の輸送目的のロシアのトランジット力の活用、エネルギー産業・運輸業・造船業・漁業への韓国の投資・技術の呼込みに貢献するものと極東・北極圏開発省ではみている。
ユーラシア経済連合には現在、ロシア、アルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギスが加盟している。(インターファクス9月24日)
◇中国国家物流ハブ建設(第1期)リスト発表、営口市が選ばれる
先頃、中国国家発展改革委員会と交通運輸部が2019年国家物流ハブ建設リストを発表した。全国で23の物流ハブが選ばれ、営口港湾型国家物流ハブ(以下「営口ハブ」)は東北地域唯一の入選となった。
国家物流ハブは都市がビジネス物流システムのなかで中枢的な役割を果たすことを要求している。営口ハブは「一帯一路」中モロ経済回廊の陸路・海路の合流地点に位置しており、地域をまたぐ国内貿易コンテナ複合一貫輸送および「北糧南運」(北方産の穀物を南方に輸送)の中枢的ハブだ。また、政府補助なしで実施される中欧班列陸海複合一貫輸送の物流集結・組織センターである営口ハブは、遼寧の港湾資源の統合に取り組んでいる招商局グループが作り上げようとする北東アジア国際物流センターの重要な構成部分でもある。
営口ハブは営口経済技術開発区にあり、海・鉄道複合一貫輸送エリアと総合物流サービスエリアの2つのエリアによって構成され、総面積は3.13平方キロメートル。営口ハブ建設のプロセスにおいて、営口市は陸海空の立体交通網に依拠して「北東アジア国際物流中枢ハブ、東北地域海・鉄道複合一貫輸物流組織センター、遼寧港湾モデルチェンジ・グレードアップの物流示範基地、近代的な港湾ハブ経済発展の拠点」という目標の実現に全力を上げる。(遼寧日報9月24日)