日本の鉄鋼会社がコルマルとの関係拡大に意欲
2019年11月01日
エリナのささやき
南米の中では比較的安定した生活をしていたチリが、地下鉄料金のわずか5円相当の値上げをきっかけに暴動がエスカレートし、非常事態制限下に。そのあおりで、今月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)と、12月の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)の中止が発表されました。ところが、COP25の方はスペイン政府がマドリードでの開催を申し出、予定した時期に開催出来そうになってきました。スペインの素早い対応、すごい。▼今日の日本海側のニュースは秋田から「日露合作の映画、来月大館でロケ 旧ソ連の忠犬の実話基に」(秋田魁新報10月26日)。海外ビジネス情報は、日本の鉄鋼会社がワニノ港を訪れ、ロシアのコークス用炭の協力拡大に意欲を示したという話題。▼ワニノの写真は昨日、載せてしまったけれど、幸いにしてもう1枚。
海外ビジネス情報
◇日本の鉄鋼会社がコルマルとの関係拡大に意欲
ハバロフスク地方に日本の鉄鋼業界の代表団が到着した。彼らは石炭大手「コルマル」のワニノ港の関連施設を訪れた。日本の企業関係者らはコークス用炭の供給について協力を拡大したいと考えている。
企業グループ「コルマル」広報室の発表によると、日本の代表団は建設中の(株)VTU(Vanino TransUgol)の石炭ターミナルを訪れた。第1期(年間の石炭取扱い能力1200万トン)が完成間近だ。現在、生産設備の設置作業と配線が行われており、2020年3月の完成が予定されている。
日本側には最新の石炭の処理方法やターミナルの装備が示された。ターミナルの装備には、生産過程で不純物を石炭から除去する磁気分離装置、計量設備、粉塵飛散防止装置が含まれている。VTUでは今年、2023年に完成予定のプロジェクトの第2期工事が始まった。
「コルマルはコークス用炭を採掘、選炭し、自社専用の深水港と最適なロジスティクスを備えている。よって、日本の鉄鋼会社にとって当社は戦略的―パートナーだ」とコルマルのアンナ・ツィビレワ会長は語った。
港の第1期完成分の操業が開始され、ヤクーチア(サハ共和国)の石炭が増産されれば、コルマルは対日石炭輸出量を大幅に拡大する方針だ。(EastRussia 10月24日)