モ欧商工会議所が開設
2019年11月22日
エリナのささやき
昨日は「新潟東港開港50周年記念式典」に参加してきました。エリナちゃんの目的は講演者の一人、栢原英郎さんにお会いすること。運輸省時代、北陸を管轄する第一港湾建局長を務められるなどした後、ERINAの顧問、評議員を引き受けていただくとともに、北東アジア経済会議の運輸・物流常設分科会の座長を務め、いまも北東アジアのインフラ整備の指針となっている「北東アジア輸送回廊ビジョン」の策定に尽力していただきました。昨日お会いした時の笑顔は昔のままでした。▼その栢原さんの後、同じく第一港湾建設局長などを務めた後、ERINAの特別研究員になっていただいた三橋郁雄さんには、12月5日のERINA賛助会セミナー「日本から見た一帯一路と中国の海外進出の状況」の講師をお願いしています。皆さんもぜひご参加を。▼今日の日本海側のニュースは鳥取県から「米子-上海便、正式決定 来年1月から週2往復」(山陰中央新報11月15日)。海外ビジネス情報は、モンゴルから「モンゴル・ヨーロッパ合同商工会議所」が発足した話題など。
海外ビジネス情報
◇モ欧商工会議所が開設
11月8日、モンゴル・ヨーロッパ合同商工会議所(EuroChamber Mongolia)の発足式典が行われた。
この商工会議所は、ヨーロッパの対モンゴル投資のサポート、ヨーロッパのビジネスパースンの呼び込み、モンゴル政府と欧州企業の定期的な会合やディスカッションの開催、さらに会員のための価値づくりを目的としている。2020年には会員数は50~100名になる見込みだ。中小企業支援を目的として、この業界を代表する会員2名が合同商工会の役員になる。
発足式典には、駐モンゴルEU大使、合同商工会のマーク・ガベル会頭、モンゴル外務省外国貿易・経済協力局のエンフボルド局長が出席した。(MONTSAME 11月11日)
◇ワニノ石炭出荷用ターミナル工事にはロシアの銀行が融資
ハバロフスク地方ワニノ港の石炭出荷用ターミナルは政府系の開発対外経済銀行(VEB)とVTB銀行の融資を受ける。これらの銀行との融資契約に「コルマル」グループ傘下の「ワニノ・トランスウゴル」が署名した。プロジェクトを完了させるための今回の融資は、「プロジェクトファイナンスファクトリー」(訳注:VEBをベースとする投資案件用プロジェクトファイナンスメカニズム)の原則に従って行われる。
ワニノ・トランスウゴル社広報室の発表によると、VEBは融資の範囲でターミナル第1期工事プロジェクトの費用の3分の1を提供するという。現在、工事は最終段階にあり、作業プラントの設置や、試運転が行われている。ターミナルの営業開始は2020年に予定されている。このターミナルの貨物処理能力は石炭1200万トン、さらに600人分の新規雇用が創出される。
ワニノ・トランスウゴルは第2期完成分の工事も予定しており、その結果、石炭の年間の処理能力を2400万トンに拡大することができる。専門家によれば、このターミナルは非常に厳しい国際環境保全基準をクリアしており、ロシアの石炭ターミナルのトップ5に入る。さらに、会社側は生産施設のほか、公共インフラの整備にも取り組んでいる。周辺には職員住宅が建設中で、人材育成を目的とし教育機関との連携も進んでいる。(EastRussia 11月11日)