極東急行列車が日本人観光客を運ぶ
2019年11月27日
エリナのささやき
今日の朝刊も全面広告で紹介されていたのが、話題映画のNETFLEXでの先行放送。映画の上映方式も変わってきそうです。映画は『アイリッシュマン』。M. スコセッシ監督でR. デニーロ、A. パチーノなどが出演となれば、誰もが注目すること間違いなしです。映画の背景は全米トラック運転組合長のジミー・ホッファとマフィアとの関係。アメリカの労働問題は闇の世界が付き物のようです。▼他方、フランスの労働問題はストライキが付き物。今回は年金問題を巡って12月5日からパリの地下鉄やバスに加え、エールフランスの地上業務員が加わり、来年2月にはキャビンクルーのストも予定されています。スト決行の広報は24時間前が普通。旅行者はそっちのけですが、闇の世界でない事が救いなのかも。▼今日の海外ビジネス情報は、最近日本人旅行者が増えているウラジオストク(↓)とイルクーツクを往復する極東急行列車が計画されている話題など。
海外ビジネス情報
◇極東急行列車が日本人観光客を運ぶ
イルクーツクとウラジオストクを往復する極東急行列車の運行が計画されている。この観光列車は日本人旅行者を当て込んでいる。この商品の需要はすでにあり、第1便は2020年に発車することになっている。
このプロジェクトはドイツのLernidee Erlebnisreisen社が実施するもので、同社はロシア極東で鉄道、河川・海の豪華旅行の展開を目指している。同社には極東投資誘致・輸出支援エージェンシーが協力している。日本のパートナーとの交渉はすでに成立し、双方は契約締結の段階にある。
現在、鉄道側と共同で、日本人観光客の要望を踏まえた列車の運行スケジュールとプログラムの検討が行われている。列車はイルクーツクを出発し、ウラン・ウデ、ハバロフスクを経由してウラジオに向かい、折り返す。第1便には日本から約60人が参加する。(EastRussia 11月19日)
◇中日協力による安卡偲牧業、黒龍江省大興安嶺地区呼瑪県に成立
11月18日、黒龍江省大興安嶺地区呼瑪県に、呼瑪県利和牧業、日本の安庫偲(株)と(株)決断サポートの3社が共同出資して成立した安卡偲(大興安嶺)牧業有限公司が正式に創立した。
安卡偲牧業有限公司は、総投資額5500万元のプロジェクトで、アンガス黒毛牛を中心とする上質の肉牛5000頭を繁殖させる計画だ。第1期は8000万円(約510万元に相当)を投資して、1200平方メートルの土地に牛舎を建設し、300頭の種牛を繁殖させる。日本の受精卵移植、人工授精、霜降牛の肥育などの先進的な技術を採用し、現地の肉牛の脂肪含有率を向上させ、国際的な牛肉基準である「霜降牛肉A3」レベルに到達するように努力し、質を向上させることにより更なる経済的な価値をつくっていく。第2期は、繁殖規模を5000頭まで拡大すると同時に、大規模牛舎、飼料・屠畜場所、肉牛受精卵実験室などの関連施設を建設する予定だ。(黒龍江日報11月19日)