ウランバートルの大気汚染改善事業に世銀が追加融資

2019年12月26日

エリナのささやき

統合型リゾート(IR)の最前線にいた国会議員が逮捕されるという事件が起きてしまいました。賭博を禁じた刑法185条があるものの、日本にはパチンコ、競馬、宝くじなど、公的な収益事業が認められていて、IRに含まれるカジノもその一つとなりました。けれど、日本の風土の中でカジノがどう位置づけされていくのか、今回の事件はその一例となりそうですね。▼西豪の州都パースにもバーズウッド地区にIR(カジノ・国際会議場付ホテル)があります。でも、パースの発展の中心は決してその辺りではありません。2000年頃は人口120万だったパースはいまや200万都市。それはIRの効果ではなく、石油・ガス、農産品・牧畜製品の輸出などによる豊かな州財政が支えているのでしょう。▼今日の日本海側のニュースは秋田県から「県産の生卵、甘酒好評 県、台北で食品・観光フェア」(秋田魁新報12月19日)。海外ビジネス情報は、ウランバートルの大気汚染改善への世銀融資の話題。▼サウスパースから見るパース中心部の夜景は、この20年でいっそう華やかに。

海外ビジネス情報

◇ウランバートルの大気汚染改善事業に世銀が追加融資

このプロジェクトはウランバートル市役所が2012年から、世銀からの1500万ドル規模の特別融資で実施している。

プロジェクトの目的は、ウランバートル市内のスモッグを軽減するため、ゲル地区の住民に暖房器具を供給し、開発パートナーと共同で中期目標事業を実施することだ。

「プロジェクトの追加融資として、世銀が1200万ドル規模の特別融資を提供する。この資金でゲル地区の5000世帯余りに電気暖房器具を購入し、市の一部の暖房用ボイラーを更新することにしている。これは、首都の大気の質の改善にかなり貢献することだろう」とアマルサイハン市長は述べた。

さらに、「ウランバートル・クリーンエア」プロジェクトの目的と実施は、ゲル地区で建設中の「インフラセンター」の業務とも連動する。その結果、約200世帯が自律型インフラを備えた快適な住宅に住むチャンスを得る。(MONTSAME 12月16日)