ハルビン税関、「自由貿易区建設支援のための20カ条」公布

2020年01月09日

エリナのささやき

トランプ大統領がイランについて声明を発表しました。イランは戦闘態勢から引く様子だと述べた上で、アメリカの核合意からの脱退やエネルギー独立達成などの“自慢話”がまた繰り返されたようです。イランがこれで納得するとは思えませんし、アメリカによる追加制裁もあり得ます。アメリカも日本も、民主主義の危機だなぁと改めて感じてしまいます。▼他方の雄・中国。エリナちゃんが1998年にERINAで初めて中国に出張した先は黒龍江省でした。ロシア街の面影を残しながらも田舎町だったハルビンが都会化し始めた頃で、対ロ輸出区や内陸港(↓)が計画され、今後の国際的な発展が期待されていました。▼というわけで、今日の海外ビジネス情報は、ハルビン税関による自由貿易区建設支援の話題です。

海外ビジネス情報

◇ハルビン税関、「自由貿易区建設支援のための20カ条」公布

12月24日に開催されたハルビン税関の自由貿易試験区建設支援をテーマとする記者会見で、『ハルビン税関の中国(黒龍江)自由貿易試験区建設を支援することに関する措置』が公布された。貿易のモデルチェンジとバージョンアップの推進、国境地域の開放支援、「一帯一路」建設支援、先進地域としてのけん引役など4つの面から20カ条の具体的な措置が提起された。

まず、貿易のモデルチェンジとバージョンアップ推進について。ハルビン税関は「税関事務を処理するのに人に頼らない」ことを推進し、ハルビンゾーンを試験地点として「迅速に、ネットで、近くで、1回で処理する」という新しいサービスモデルを打ち出す。自由貿易試験区の口岸と省内の肉類輸入の指定監督管理場に協力体制を確立し、黒龍江省がロシアの家禽肉を輸入するルートをつくることを支援する。一線口岸、特殊監督管理地域、保税監督管理場と企業の間の保税貨物のやり取りを支援して、企業が指定外の輸送道具で保税貨物を輸送できるよう支援する。農業の「海外進出」企業の発展を支援し、大豆などロシア穀物が帰航したときの納税額の審査メカニズムを改革し、税関であらかじめ税額の構成要素を確認することを通じて、税額の合理性を保証する、などがある。

国境地域の開放について。ハルビン税関はイベント経済発展を支援する措置をとり、イベントに関係する物品は会期中保税政策を享受し、イベント終了後は総合保税区に運び国外に出したものとして帳消しとする。条件に合った場所での食用水生動物の指定監督管理作業地の設立を支援し、その監督管理の流れを最適化し、現場でサンプル検査を終えた後出荷して流通させる。自由貿易試験区の木材加工産業の発展を支援し、試験区と総合保税区内で条件にあった企業は委託加工業務を行うことができるようにし、木材の付加価値加工産業群の形成を推進する。黒河ゾーン・綏芬河ゾーンの口岸でロシアへの個人旅行を支援し、乗用車の通関付属設備の建設・整備を推進し、通関の流れをよくする、などがある。

「一帯一路」建設支援について。ハルビン税関は必要な企業が自由貿易試験区に保税監督管理場を設けることを支援し、積極的に条件にあったゾーンに総合保税区を設立するよう追跡指導する。対ロシアの物流ハブをつくり、企業が中欧班列、ハルビン-綏芬河-ロシアの陸海複合一貫輸送ルートを利用して集散業務を行うことを支援する。国内貿易貨物の越境輸送業務の展開を支援し、その範囲拡大を推進して、監督管理の流れも最適化する。飛行機燃料の保税業務の展開を支援し、ロシアと北東アジア地域協力をするための航空ハブの建設を支援する。大黒河島に国際遊覧船の埠頭・口岸設立を支援し、黒河口岸の遊覧船が自由に行き来できるようにし、ロープウェイなどの新しい輸送方法とその監督管理モデルを模索する、などがある。

けん引的役割の発揮について。ハルビン税関は総合保税区内で加工製品を電子企業に販売させる監督管理モデルを模索し、条件に合った商品がこのモデルで販売されるようにする。黒河におけるロシアからの電力購入の運営主体が電力輸入する際の通関モデルを最適化し、ロシアの電力輸入が黒河に定着するように支援する。黒河ゾーン・綏芬河ゾーン内で条件にあう企業が展開する「両頭在外(原材料・販売市場が国外の国内加工された製品)」の工作機械・農業機械の保税修理業務を支援し、必要に応じて製品の輸入・修理の範囲を拡大していく。(黒龍江日報12月25日)