メドベージェフ首相が北極海西部計画を承認

2020年01月16日

エリナのささやき

きのうは風邪で休んでしまいました。一昨日から“調子悪いなぁ”と思っていたのですが、一昨夜、障がい者によるまち歩きの反省会にどうしても出たくて、店を出た瞬間に経験したことに無いほどの悪寒に襲われ、“これはダメだ”。▼今日の海外ビジネス情報は、北極海西部計画を承認したことなど、ロシアから2題。▼こちらは地球の下端、南極海。とはいえ、季節は夏。強い日差しに誘われて、泳ぎ出る人も。エリナちゃんもこの2日後、この辺に来るとどうしても行きたくなる島で泳ぎました。

海外ビジネス情報

◇メドベージェフ首相が北極海西部計画を承認

「北極海航路インフラ整備プラン(~2035年)」がロシア政府で承認された。それに関する命令書にメドベージェフ首相が署名した。

命令書の補足説明によると、各事業は北極海航路および沿岸地域の開発のためのインフラ整備を目的とする。その結果、2024年までに貨物輸送量を8000万トンにまで拡大できるはずだ。このプランには、天然資源開発の方策、国内造船業の振興及び国家支援計画の策定と承認、北極海航路の水利・航行、気象学、救難救助、通信、情報関連のインフラの整備が盛り込まれている。さらに、北極海航路水域における通年船舶航行の集中制御型運用・戦術系管理システムの開発も含まれている。

このプランには全84件の事業が盛り込まれている。ペベク港、サベッタ港、チュコト自治管区とサハ共和国(ヤクーチア)、ネネツ自治管区の空港の施設の改修工事が見込まれている。さらに、砕氷型特殊救助船と「リデル」級原子力砕氷船の建造も含まれている。

実はユーリー・トルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表がこの夏、ロスアトム社に対して北極海航路インフラ整備プランの策定を要請。トルトネフ副首相は政府北極委員会において、砕氷船の建造と運航の方向のみで作業が進んでいることに、不満を示していた。ロシア政府としては、北極海航路を使った貨物輸送量が2035年までに1億6000万トン(2024年の時点で予定されている数字の2倍)に達することを期待している。(EastRussia 12月30日)

 

◇水力発電所に太陽光発電所を設置

合計出力が1275キロワットの太陽光パネルがニジニブレヤ水力発電所(アムール州)の敷地内で稼働したことを、(株)ルスギドロが発表した。

広報資料によると、「太陽光パネルの稼働とともに、当社は他に類を見ないハイブリッドの再生可能エネルギー発電所を手に入れた。当社は、パートナーのHevel社と共に1年以内にこのロシア初のプロジェクトを実現した。国内の発電で初めて、太陽光パネルが水力発電所構内に設置されたのだ」と、ルスギドロのニコライ・シュリギノフ社長は述べた。

水力発電所の敷地に設置された太陽光パネルは年間140万キロワット時。太陽光発電パネルの稼働によって、ニジニブレヤ水力発電所の電力コストを下げることができ、電力の純供給量の拡大、水力発電所の運転効率の向上が可能となる。(インターファクス12月30日)