ウラジオ市で新しいダイヤモンド工場が操業開始
2020年02月03日
エリナのささやき
新型コロナウイルスの症例拡大によるNICEの開催延期決定、Future Leaders Program(FLP)の予定通りの開催決定とその内容調整、そして確定版の広報まで、先週後半は怒涛の日々が続き、日曜の午後はほぼ寝たきり。今週は6日のFLP開催に向けてもうひと頑張りです。▼FLPは「北東アジアの未来シナリオ」をテーマにした大学生によるプレゼンテーションコンテスト。NICEの開催に合わせた初企画です。新潟県国際交流協会が主催の中高校生版は工夫を凝らしたパフォーマンスがいっぱいでしたが(↓)、大学生版はよりアカデミックになるでしょうか。▼今日の海外ビジネス情報は、ウラジオストクでダイヤモンド工場が操業を始めた話題など。
海外ビジネス情報
◇ウラジオ市で新しいダイヤモンド工場が操業開始
M.スレシ・ウラジオストク社がウラジオストクで新しいダイヤモンド工場を操業させた。この約3億1400万ルーブルの投資プロジェクトは、極東連邦管区のこの種の企業では3社目、ウラジオストクでは2社目となる。
工場では早くも70人を超える雇用が創出され、同社は今後も200人まで増やすことにしている。極東・北極圏開発省の発表によると、この新しい工場は、ブライダルジュエリー・アクセサリーの輸出を専門とするインドとボツワナにある自社のジュエリー工場から、原料の供給を受けているという。
同社にはALROSAも原石ダイヤを供給する。M.スレシ・ウラジオストク社は段階的に生産量を拡大し、ロシアの宝飾品のニッチを開拓したいと考えている。
これまでにウラジオストク自由港に入居する合弁企業、KGK DV社がダイヤモンド研磨工場を開設している。一方、SAYBM社はサハ共和国(ヤクーチア)のカンガラッスィ工業団地(先行経済発展区)で宝飾・研磨産業クラスターをスタートさせた。ロシア極東のジュエリープロジェクトの総投資額は、15億ルーブルを超える。(EastRussia 1月22日)
◇ロシア極東の人口流出の規模が縮小
ロシア極東では人口の流出の縮小に成功した。「政府の時間」の一環でアレクサンドル・コズロフ極東・北極圏開発大臣が上院で行った発表によると、昨年1~10月に極東連邦管区からの転出者数は1万人余り、一方、一昨年は3万3000人を超えており、その前は2万7000人だった。
コズロフ大臣によれば、ロシア極東に若者をとどめるためには、総合的な社会支援策が必要で、そのために「極東住宅ローン」を含む「人口動態パッケージ」が採択された。また、極東連邦管区に人々をとどめるためには、インフラや、リーズナブルな医療も必要だ。そのために、医療産業クラスターが沿海地方のルースキー島につくられている。コズロフ大臣によれば、既存の個別の法令に今回、修正を施す必要がある。春の会期にそれらを下院に提出することになっている。
ワレンチナ・マトビエンコ上院議長は、ロシア極東の発展のためには、これまでにない本格的な突破口が必要だと指摘。議長によれば、国内外の投資家がロシア極東を目指すようにする必要がある。(EastRussia 1月24日)