ロシア政府は極東のEビザ入国を積極的に展開
2020年02月17日
エリナのささやき
新型肺炎が噂され始めたころは、ここまで状況が悪化するとは考えにくいことでした。今日の海外ビジネス情報は、ちょっと旧聞ですが、1月下旬にロシア政府がロシア極東にEビザ入国できる国を18カ国から53カ国に拡大したという話題など。その後、中国との往来はほとんど出来る状態ではなくなり、日本を中心に航海する「ダイヤモンド・プリンセス号」は、まるで幽霊船のような扱われ方になっています。一方、日本を含め各国から入港を拒否され、ようやくカンボジアに入港した「ウエステルダム」号ほとんどが下船したようですが、やはり感染者が確認されたとか。東京のタクシー運転手たちの屋形船での新年会がきっかけの感染といい、船のような閉鎖空間は怖いですね。▼今日の日本海側のニュースも新型肺炎がらみで、鳥取県から「米子-香港便も運休 山陰発着国際線ゼロに」(山陰中央新報2月8日)。▼本当は港って素敵な場所なのに(↓はバンクーバー)。
海外ビジネス情報
◇ロシア政府は極東のEビザ入国を積極的に展開
ロシアで、ロシア極東に入るための電子ビザの手続き対象国が増えた。この命令書にミハイル・ミシュスチン首相が署名した。
対象国リストは18カ国から53カ国に拡大された。極東連邦管区の検問所を電子ビザで通過できるのは、オーストリア、アンドラ、バーレーン、ベルギー、ブルガリア、バチカン、ハンガリー、ドイツ、ギリシャ、デンマーク、インド、インドネシア、イラン、アイルランド、アイスランド、スペイン、イタリア、カタール、キプロス、中国、北朝鮮、クウェート、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、マレーシア、マルタ、メキシコ、モナコ、オランダ、ノルウェー、オマーン、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、サンマリノ、サウジアラビア、北マケドニア、セルビア、シンガポール、スロバキア、スロベニア、トルコ、フィリピン、フィンランド、フランス、クロアチア、チェコ、スイス、スウェーデン、エストニア、日本。
これらの国の国民が電子ビザで国境を通過できるのは、アナディリ、ブラゴベシチェンスク、ウラジオストク、ペトロパブロフスク・カムチャツキー、ウラン・ウデ、ハバロフスク、チタ、ユジノサハリンスクの空港、さらに、カムチャツカ地方と沿海地方、サハリン州の海の玄関だ。沿海地方には、鉄道の検問所(ポグラニチヌイ、ハサン、マハリノ)、自動車道検問所(ポルタフカ、トゥリー・ログ)経由でも電子ビザで入ることができる。(EastRussia 1月27日)
◇ハルビンに新潟市の支援物資が到着
2月5日、ハルビン市と友好都市提携を結ぶ新潟市が寄付した3万枚の医療用マスクがハルビンに届いた。今回の支援物資は1月31日に新潟市から発送され、成田空港経由でハルビンに到着した。新潟市や中国南方航空との事前調整を行ったハルビン市外事弁公室は、支援物資の最速調達を実現した。支援物資は、ハルビン市疾病予防管理センターによって新型コロナウイルスを防ぐ最前線に配分される。
新潟市の中原八一市長は新型コロナウイルスの感染対策を重視し、ハルビン市外事弁公室を通じて現地の状況と必要な対策の情報を収集し、1月31日に新潟市の関係者を招集して会議を開き、ハルビンへの支援に着手した。新潟市でもマスクの購入が難しくなる状況のなか、新潟市の保健所に備蓄されていた30箱合計3万枚の医療用マスクをハルビン市に寄付した。すべての段ボール箱に中国語で『馳援氷城・共戦疫情』(氷城ハルビンへの支援に駆け付け、共に疫病と戦う)と書かれ、「これを通じてハルビン市民を励まし、微力ながら友好都市ハルビンに貢献できたら」と新潟市国際課の職員は語った。(黒龍江日報2月6日)