大連湾海底トンネル工事全面再開

2020年03月09日

エリナのささやき

新型コロナウイルス感染者数が世界で10万人を超えましたね。イタリアではミラノを含むロンバルディア州全域やヴェネチアなどが武漢同様、隔離地域に。中国では隔離施設に使っていたホテルが倒壊するという、踏んだり蹴ったり状態。エリナちゃんは、きょうも1件、予定がキャンセルになって閑中また閑あり的。▼今日の日本海側のニュースは「道との定期便停止要請 サハリン州、ロシア政府に」(北海道新聞3月1日)。海外ビジネス情報は、中国・大連湾の海底トンネル工事の話題。ここでは中国最大の沈埋トンネルを建設中とか。新潟で沈埋トンネルといえば、信濃川最下流の右岸と左岸を結ぶ「新潟みなとトンネル」でおなじみ。▼こちらは日曜の昼下がり、沈埋トンネルならぬ、関屋分水の最下流・新潟大堰ゲートの補修工事中。

海外ビジネス情報

◇大連湾海底トンネル工事全面再開

遼寧省の重大民生プロジェクトである大連湾海底トンネル建設工事が2月28日から全面再開された。北岸のカーテングラウチング・胸壁設置などの工事が順次着工され、ドライドックによる沈埋函作製や水上のケレン作業も実施されている。4月末までにドライドック作製現場の主工事が完了する予定で、国内最大の「沈埋函加工工場」が完成する予定だ。

大連湾海底トンネルは、中国の北方海域で初めての大型沈埋トンネルで、「南は香港・珠海・マカオ、北は大連湾」と称されている。工事完了後、大連市は南北を結ぶ高速道路が新設され、都市機能の最適化、大連湾両岸の一体化建設の推進、環渤海・黄海沿海経済圏の構築にとって重要な意味をもつ。

新型コロナウイルス肺炎の感染拡大を受け、中交大連湾海底トンネル有限公司と工事の実施機構である大連市城市管理局は、肺炎予防・対策チームを共に設立し、迅速に対応計画を立て、生産再開が安全に行われるよう作業方法を策定し、人員を分けて復帰させる科学的に有効な人員配置をした。同時に、投資計画と工事の進捗状況を整理し、工事の日程を改めて確定し、工期内の達成を目指す。

工事再開後、大連湾海底トンネル工事は分散して行える作業が前倒しにされ、現場での作業員の分散施工が実施された。また、自主消毒ポイント・マスク専用ゴミ箱の設置、作業員の食事時間の分散、検温回数の増加、QRコードでの技術開示の実施、施工エリア・事務処理エリア・生活エリアの封鎖管理など、複数の科学的な防疫を実施している。(遼寧日報2月29日)