内国貿易の外国港経由新航路、琿春―ザルビノ―青島線開通

2020年05月19日

琿春市の街角

海外ビジネス情報

◇内国貿易の外国港経由新航路、琿春―ザルビノ―青島線開通

5月12日、琿春鴻利海運有限公司のトウモロコシのコンテナ220個が琿春鉄道口岸を出国し、ロシア・ザルビノ港から山東省青島港に向けて出航した。この航海は外国港経由の内国貿易の新航路、琿春―ザルビノ―青島線の「デビュー」だった。このことは、「借港出海(外国港経由で輸送)」の新ルートであり、「2路線並行」の新しい時代に入ったことを示している。

琿春―ザルビノ―青島線は琿春―ザルビノ―寧波線開通後に新しく開設された内国貨物の国際輸送路線である。長春税関は管轄下の琿春税関からの働きかけを受けて、税関総署に青島港を吉林省の内国貨物越境輸送の目的地に加えることを申請し、1月26日に正式に承認された。5月2日、貨物が琿春鉄道口岸からザルビノ港へ次々と輸送された。6月上旬には、復路のコンテナが、銅粉220個を積んで琿春に帰還する予定だ。

外国港を経由した内国貿易航路の開拓は、吉林省内における内国貨物の越境輸送の業務範囲を広げ、琿春の企業に新しいチャンスをもたらしている。

寧波行き航路を安定的に運行することができた経験を踏まえ、長春税関は目的地の税関関係部署と連絡・協力して、越境輸送の商品の種類や積載方法、鉄道と海運の一貫輸送における不確定要素などの問題に対応するために、通関予約、外部からの検査、迅速な貨物引取などの措置を実施した。越境輸送貨物1件ごとに追跡調査を行い、企業に申告手続きを手取り足取り指導し、物流全体の円滑化を確保し、通関効率をあげている。

この青島行きの新航路の供用開始は、吉林省から東部沿海都市への海上輸送回廊を円滑化し、開発と協力の要衝地となることを加速化し、吉林省全体の振興に重要な意味がある。(吉林日報 5月12日)