アジア開発銀行(ADB)がモンゴルの電力事業に融資

2020年05月25日

ウランバートル市内

 

海外ビジネス情報

◇アジア開発銀行(ADB)がモンゴルの電力事業に融資

内閣は5月13日の定例閣議において、第一期の大容量改良型蓄電システム設置プロジェクトの資金調達のための1億ドル規模のADBの特別融資協定案を承認した。このプロジェクトは、モンゴル政府とADBが共同で実施する。フレルバータル財務大臣がモンゴル政府を代表して融資協定に署名することになる。

ADBによる1億ドル規模の特別融資は、中央送配電網の大容量蓄電システム設置プロジェクトを実施するために提供される。中央電力系統の安定と安全性の確保が目的だ。

モンゴルの電力需要は毎年5%(ピーク時で50メガワット)増大しており、発電所はフル運転でこの需要に対応している。このプロジェクトの実施によって、モンゴルは電力自給の強化、再生可能エネルギー活用の支援、発電と電力消費のバランスの維持、電力ロスの削減を実現できるようになる。

プロジェクトの費用総額は1億1495万ドルで、このうち300万ドルは日本政府がドナーとなっているADB高度技術信託基金から提供される。モンゴル政府はこのプロジェクトに1195万ドルを拠出する。プロジェクトの完了は2024年9月とされている。(MONTSAME 5月14日)

 

◇中央選管委は今年の国会選挙の立候補者の受付を開始

5月18日、中央選挙管理委員会は、国家大ホラル(国家大会議、モンゴルの国会にあたる)選挙への政党、連合組織、無所属の立候補者の受付を開始した。5月17日、政党および連合は2020年国会選挙に擁立する候補者の名前を発表した。選挙法にしたがい、各政党および連合は5月16日の零時までに候補者を確定することになっている。

2020年国会選挙では、モンゴル人民党と民主党が76名ずつ、「我が連立」は75名、「正義の人選挙民」は71名、新党は74名の候補者を立てた。中央選挙管理委員会が政党および連合組織からの立候補者を承認することになっている。(MONTSAME 5月18日)

*今のところ投票日は6月24日