遼寧自由貿易試験区大連ゾーン、新管理モデルで加工貿易企業に援助

2020年05月26日

大連日本商品展示会の様子(2018年)

海外ビジネス情報

◇遼寧自由貿易試験区大連ゾーン、新管理モデルで加工貿易企業に援助

5月12日、大連にある遼寧自由貿易試験区は、国内で委託加工される輸入品の「合格保証・検証・追跡」を管理する新しい方式の実施を正式に開始した。新しい方式では、税関が、企業が提出する製品の品質適合証明と検査報告書の内容を確認し、資料がすべてそろっていれば、サンプル検査なしに、ただちに通過できる。試験区から出荷された製品のサンプル検査が行われる場合、CCC(China Compulsory Certification、中国強制製品認証)が有効であると認められた製品はデータベースに登録され、追跡調査の対象となる。

国内における委託加工は、税関の特殊監督管理区地域内で企業が国内(試験区外)の企業の依託を受けて、試験区外の企業向けに製品を加工して、加工費をとる。国務院と税関総署は新型コロナウイルス感染予防策を実施しながら、外国貿易の安定的な成長を維持するために、大連税関や金普税関と連携して、企業が世界の需要減少に対応し、国内市場を開拓していくこと援助している。(遼寧日報 5月14日)

 

◇吉林省、今年初めて「海洋班列」での輸入を達成

5月11日、琿春の企業が吉林省の対ロ鉄道口岸から40フィートコンテナ計9個、390.3万元の冷凍真鱈を輸入した。これは今年初めての「海洋班列」による冷凍水産品の輸入で、長春税関管轄下の琿春税関が通関手続きを迅速に行って、「海洋班列」の順調な運行を保証した。

中ロ「海洋班列」は昨年の開通以来、冷凍水産品を1267.7トン、金額ベースで1378.2万元の輸入を達成している。「海洋班列」の開通は鉄道口岸から輸入される商品の種類を増やし、吉林省の陸海一貫輸送システムを成熟させる。琿春は海洋経済のイノベーションや海洋経済協力の模範的な都市となり、海洋経済の発展を促し、「一帯一路」建設を加速化させるうえで、大きな役割を果たす。(吉林日報 5月17日)