沿海地方で新型コロナウイルス関連規制の解除が始まる
2020年06月03日
ウラジオストク駅
海外ビジネス情報
◇沿海地方で新型コロナウイルス関連規制の解除が始まる
沿海地方では、新型コロナウイルス関連規制に関して、第1段階の解除が始まった。理髪店、美容院、クリーニング、工房、修理屋などが活動を再開した。
沿海地方政府の広報発表によると、1週間にわたって沿海地方の基本再生産数が基準値の1を下回ったことを受けて、連邦消費者保護・福利監督局沿海地方支部は第1段階における制限措置の解除を承認した。新型コロナウイルス危機が2万人以上の事業者に影響し、沿海地方の歳入が210億ルーブルに達しないと見込まれていたため、規制緩和の必要性はかなり以前から検討されてきた。
新型コロナウイルス感染に関する検査件数が多いことと感染者用の病床数に余裕があるため、制限措置の一部解除に踏み切ることができた。1日当たり検査件数は基準が10万にあたり70人であるのに対して、沿海地方では平均で99~105人であり、感染者用の病床の68~76%は未使用の状況にある。
第1段階の制限解除によって、通りに面して出入り口がある売場面積400平方メートル未満の非食料品の商店の営業が許可された。このような商店では、4平方メートルあたり1人の混雑率を上回ることが認められない。製造業企業の活動再開は、公衆衛生規制監視委員会の検査後に認められることになる。
この他に、住民は、2人以下で最大5メートルの間隔をあければ、屋外で運動やスポーツを行うことが許可された。マスクの着用義務、衛生対策、ソーシャルディスタンスは継続される。なお、ナホトカ市(沿海地方における感染者の約4分の1が治療中)のみ、例外となる。
沿海地方では初めて、24時間の新型コロナ回復者数が感染者数の2倍となった。沿海地方における感染判明者数は40人、退院者数が89人となった。新型コロナウイルスの感染者数は全部で1735人となっている。(EastRussia 5月26日)