モンゴル産カシミアの販売が7割縮小
2020年06月15日
モンゴル 馬頭琴とゲル
海外ビジネス情報
◇モンゴル産カシミアの販売が7割縮小
モンゴルは世界のカシミア(原毛)の主要供給者だが、新型コロナウイルスのパンデミックの間にこの高級繊維の需要落ち込みに見舞われた。
販売はほぼ70%縮小した。これは、新型コロナウイルスが原因で中国の販売者と西側の買手が離れ、企業や工場が休業したためだ。
パンデミックにより多くの海外バイヤーは、注文をキャンセル。この危機が世界規模になり、モンゴルの最大手カシミアメーカー「ゴビ・カシミア」社は直ちに対策を講じ10%の人員削減を実施した。
現在、世界で販売されているカシミアの40%余りがモンゴル産だ。ただし、、畜産業もカシミアメーカーも中国の買手に依存している。原毛の80%以上は、カシミア衣料品の製造用に中国の業者によって購入されるからだ。
モンゴルは毎年、2億6500万ユーロ相当のカシミア原毛を販売しているが、国内の一次加工に回されるのはその15%に過ぎず、残り85%は輸出に回されている。世界の主要なカシミア加工国はイタリアだ。(出所:news.mn Asia Russia Daily 6月4日)