瀋陽空港のメンテナンス部門、税関新政策で市場開拓
2020年06月17日
瀋陽
海外ビジネス情報
◇瀋陽空港のメンテナンス部門、税関新政策で市場開拓
浙江長龍航空有限公司は、輸入航空機材である補助動力装置の整備作業を瀋陽総合保税区で完了した。これは、遼寧自由貿易試験区瀋陽エリアで誕生した最初の「航空機整備サービス域内下請」業務となった。
輸入航空機材の整備は一般的に委託で行われ、国外のメーカーは整備を国内の企業に委託している。ただし、関係する政策の規定では、整備のために航空機材が国外に輸送され、修理後に再輸入されるときに、修理部品への課税は免除されるが、航空機材を直接国内の航空整備企業に修理させる場合には、修理に用いられる輸入部品は課税されてしまう。
そこで瀋陽税関では瀋陽総合保税区の政策の有効性を最大限に利用するために、航空機材の整備サービス域内下請を開始し、総合保税区を通じて国内の航空会社の機材整備を国内整備企業に委託することにした。この方式で、修理を請け負った瀋陽南方航空輸出入貿易有限公司は数時間たらずで瀋陽の桃仙空港税関と遼中税関で資材の通関手続きを完了させた。これら2か所の税関で出入国手続き、輸出入申告、計量検査、担保などのすべての通関手続きが完了し、資材は税関を通過した同じ日に整備工場に配送された。
瀋陽税関関係者によれば、この方式を飛行機エンジンを含む大型部品の整備にも広く適用し、瀋陽航空整備部門に新しい市場をつくり、新しい成長スポットをつくるための有力な支えとしていく。(遼寧日報 6月3日)
◇コールドチェーン専用ルート開通で「羊の都」の羊肉が全国へ
内モンゴル順豊速運がバヤンノール-フフホト間にコールドチェーンの専用ルートを開通した。バヤンノール産の羊肉が半日でフフホト市に到着し、そこから貨物機で杭州に直行することにより、冷凍肉の輸送時間が大きく短縮した、全国の191か所に2日、386か所に3日で輸送することができ、域外への冷凍肉販売がさらに加速した。
バヤンノール市は羊の飼育と繁殖量の全国一位を誇る「羊の都」だ。専用ルートの開通後、バヤンノール市郵政管理局は市政府に調査研究報告を提出し、地方政府と協調して積極的にコールドチェーン配送政策を打ち出す準備をしているところだ。(内モンゴル日報 6月4日)