「シベリアの力」PL関連ガス精製プラントに新型コロナ専用病院

2020年06月24日

コムソモール・ナ・アムーレにて

海外ビジネス情報

◇「シベリアの力」PL関連ガス精製プラントに新型コロナ専用病院

高度医療技術チームが、100人余りの新型コロナウイルス感染者が確認されたアムールガス精製プラント(アムール州)の状況を制御にあたっている。この対応のために、最新の感染症病院が建設中だ。

アムールガス精製プラント建設プロジェクトのアレクサンドル・グレベニュク医師長はインスタグラムで、感染の拡大を阻止するための対策について解説している。

「マリノフスキー通り(スヴォボドヌイ市)に仮設病院が設置され、厳重な防疫体制のもと24時間体制で運営されている。さらに感染症患者用に88床を備えたかなり大きな専門病院が建設中だ」とアムールガス精製プラントに入った医療チームを統括するグレベニュク博士は、動画でコメントしている。

この病院はCT、生化学検査や医療機器を使った検査のための最新機材、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査室を備えている。

グレベニュク医師長の見立てでは、会社(ガスプロム)と下請け業者、さらに連邦消費者保護・福利監督局の臨機応変な対応により、新型コロナウイルスの感染状況はコントロールされているという。

「現在、隔離ゾーンが設けられ、そこに下請けの工事作業員が滞在している。そこでは感染の疑いのある人を早期に発見して入院させ、医療処置をするための簡易医療検査が義務付けられている。」と医師長は明言した。アムールガス化学プロジェクト統括プレスセンターに確認したところ、アムールガス精製プラントのベッドタウン、工場の敷地から半径200キロ圏内のサナトリウム3棟、サマーキャンプ1か所、寮3棟に専門病棟(620床)が設置されたという。スヴォボドヌイ市内にある100床の旧軍用病院は、検査で陽性反応が出た無症状の感染者用の隔離病棟に作り替えられた。

発表によると、アムールガス精製プラントで正式に確認された新型コロナウイルスの感染者は136人、うち、回復者は24人とされている。

アムールガス精製プラントは、ガスパイプライン「シベリアの力」で中国にガスを輸出する前の有用成分の抽出のためにスヴォボドヌイ市に建設中だ。このプラントはロシア最大、世界でも有数の天然ガス精製プラントになる。プラントの天然ガスの年間の最大処理能力は420億立方メートルとなっている。(インターファクス 6月14日)