ハバ地方のはちみつ輸出量が6倍に

2020年06月26日

ハバロフスクにて

海外ビジネス情報

◇ハバ地方のはちみつ輸出量が6倍に

ハバロフスク地方では今年上半期だけではちみつの輸出量が約30トンになった。これは前年の6倍だ。

ハバロフスク地方政府の発表によると、このような前向きな動きが出始めたのは、地元の生産者らが、中国へ輸出する際に仲介業者を排除し始めてからだという。今では、すべての生産者が直接、はちみつ輸出を契約するケースを増やしている。

しかし、現在、中国は新型コロナウイルスのパンデミックが原因で輸入契約の締結にあまり積極的ではない。規制緩和されれば、地元の事業者がもっと積極的に輸出に乗り出すのではないかとハバロフスク地方農業省は予想している。

ハバロフスク地方農業省は今年4月、養蜂業振興プランを承認。同地方は、はちみつを出す樹木を保護し、はちみつ生産の拡大を支援することにしている。各市町村のサブプログラム単位のものも含め、国の支援は8月に下りる。補助金は経営の拡大、生活協同組合の設立とその支援の目的で、受給することができる。(EastRussia 6月18日)

 

◇極東高度技術基金が計12億ルーブル規模の9件のプロジェクトを承認

2018年に設立された極東高度技術基金が、総額12億ルーブルにおよぶ9件の技術革新プロジェクトを承認したことを、同基金のルスラン・サルキソフ理事長が発表した。

「現在、当基金の実績として、計12億ルーブルにおよぶ9件の新規プロジェクトと、計7億ルーブル相当の6件の資金提供済みのプロジェクトがある。経過は順調だ。我々が投資した企業はどんどん成長しており、そこにはプロフェッショナルなチームが揃っている」とサルキソフ理事長は記者団に述べた。

サルキソフ理事長によれば、地元の会社のみならず、ロシアの他地域の企業も極東での活動に関心を示している。彼らにとって重要なのは、製造拠点がアジア太平洋地域に隣接し、先行経済発展区とウラジオストク自由港の特恵待遇を利用できることだ。

同時に、投資委員会は実績のあるビジネスモデルを備えたプロジェクトを審査している。

基金から支援を受けたプロジェクトの中には、労働安全衛生管理とプロセス安全管理のオートメーション化のためのITソリューションや中小企業向けクラウド電話サービスなどがある。

極東高度技術基金は、極東発展基金、ロスナノ、ロシアベンチャー会社(RVC)がロシア極東のハイテクプロジェクトの資金調達と支援を目的とし、2018年に設立した投資ファンドだ。報道によると、6月10日のリモート会議では、ウラジミル・プーチン大統領が、ロシアのソフトウェア、通信分野のテクノロジーの開発者のポテンシャルを維持・具体化し、他国の専門家や若者を呼び込むためには、開かれた魅力的な環境の醸成が必要だと発言している。(インターファクス 6月17日)