インド企業がロシア極東で約20件の医療系プロジェクトに参画の意向 

2020年07月02日

ウラジオストク

海外ビジネス情報

◇インド企業がロシア極東で約20件の医療系プロジェクトに参画の意向

極東投資誘致・輸出支援エージェンシーの主要な活動路線の一つがインドだ。

インド企業がロシア極東で医療センターや製薬会社の設立に参画する意向を示しており、その一部は沿海地方に設立される可能性もある。インドのパートナーが参加する予定のプロジェクトは約20件だと、極東投資融資・輸出支援エージェンシー側はタス通信に伝えた。

「インドのパートナーが参加して実施されるヘルスケア分野のプロジェクトは、約20件ある。それは、医療センターや製薬会社の設立プロジェクト、ロシア極東および輸出向けの医療機器・医療設備の製造会社設立プロジェクトだ。さらに、インドの製薬会社グループとともに、沿海地方で生産を現地化する可能性も検討している」と、エージェンシー側は説明した。

特に、ロシア極東における一連のプロジェクトを計画しているのが、インドの医療業界大手の一つ「Medanta」だ。例えば、同社はブリャート共和国に総合医療センターを設立する方針で、この事業のコンセプトはすでに合意に達している。Medanta社はさらに、サハ共和国(ヤクーチア)のがんセンター、ザバイカル地方の病院の建設も計画している。

エージェンシーによれば、新型コロナウイルスの感染拡大によって、投資家らとの協議は現在オンライン会議形式なっているが、流れは止まっていない。

インドはエージェンシーの活動の主要路線の一つだ。2019年には投資に関する説明会を行い、インド系投資家に対し、ロシア極東の複数のプロジェクトに参加するチャンスを提示した。2019年6月にはムンバイで出張版東方経済フォーラムが開かれ、一連の産業についてロシアとインドの協力が協議された。昨年9月にウラジオストクで開催された極東経済フォーラムのメインゲストはインドのナレンドラ・モディ首相だった。(タス通信 6月19日)