ロスネフチがロ極東の石化コンビナート事業に回帰できるか
2020年09月02日
サンクトペテルブルク
海外ビジネス情報
◇ロスネフチがロ極東の石化コンビナート事業に回帰できるか
ロスネフチは、新税制のもとで沿海地方の「東方石油化学コンビナート」プロジェクトに復帰する。本件に関する大統領の決断をロスネフチは待っている。
プーチン大統領との面談で、ロスネフチのイーゴリ・セチン社長は、プロジェクトの採算性を確保し、投下資金を回収できるような税制が約束されれば、会社はプロジェクトに復帰すると述べた。
「本件についてあなた(大統領)によって決断が下されるならば、少なくとも30年分のコンビナートの経営を計画できるような、安定した税制が我々には必要だ」とセチン社長は述べた。
昨年5月、ロスネフチはこの、ロシア極東の大規模石油化学プロジェクトを断念。同社はその理由について、大幅な税制改革と燃料価格の凍結によって東方石化コンビナートの工事の採算が取れなくなったためだと説明した。
コンビナートは業界でも最大級のプロジェクトになるはずだった。ロスネフチは、2026年までに石油化学工場、2029年までに製油所を建設することにしていた。(EastRussia 8月19日)