ロシアの新型コロナ予防ワクチンの供給が始まった

2020年09月17日

モスクワ

海外ビジネス情報

◇ロシアの新型コロナ予防ワクチンの供給が始まった

ロシアの新型コロナウイルス予防ワクチン「スプートニクV」の供給が始まった。近々、各地がワクチンの供給を受けるだろう。

ロシア保健省の発表によれば、国立ガマレヤ疫学・微生物学研究所が開発したこのワクチンは、連邦保健分野監督局の研究室で必要な品質試験をすべて通過した。

ワクチンの認可は8月11日におりた。集団接種は年末以降に予定されている。その前に、ワクチンは第II相まで臨床試験を終えた。この臨床試験にはボランティアが動員され、彼らはワクチン接種後の目立った副作用はみられなかったとコメントした。

一方、より多くの人に対する第III相臨床試験はまだ終わっていない。外国の医療関係者らは、あまりにも早急なワクチンの流通に対してロシアの研究者を批判してきた。しかし、ロシアの開発者たちの試験結果が医学誌「ランセット」に掲載された。このワクチンが実際に良い結果を示した、と考える専門家もいる。今後、2年以上ワクチンの臨床試験は続く。(EastRussia 9月8日)